『オッフェンバックの世界』　アンセルメ、ボニング、ロンバール、ドミンゴ、サザーランド、クレスパン、他

オッフェンバックの世界
音楽と喜劇との融合を果たした巨匠の名曲名演集

オペレッタの原型を作り、音楽と喜劇との融合を果たしたオッフェンバック。2010年に没後２２０年の節目を迎えた彼ですが、生前は爆発的な人気と反比例するかのように、痛烈な風刺を受け、その退廃的とも言える快楽的作風は知識人から多数の批判を受けたことでも知られています。エミール・ゾラなどは「オペレッタとは、邪悪な獣のように駆逐されるべき存在」とまで書いていますが、今日では第二帝政期フランスを代表する文化の一つとして歴史的および作品的な評価も高い作曲家に位置づけられています。
　アンセルメの巧妙な指揮の下で、魅惑的な美声を披露するクレスパンやサザーランドの往年の名演から、現代のドミンゴやジョーまで幅広い年代から精選した名曲の数々をお楽しみいただけます。ジェームズ・ハーディングの素晴らしいライナーノート（英語）も必読です。（ユニバーサルＩＭＳ）

【収録情報】
オッフェンバック：
1.　『ホフマン物語』〜舟歌／森の小鳥は憧れを歌う／昔、アイゼナッハの宮廷にいた／おお、何という陶酔で
　プラシド・ドミンゴ（テノール）
　ジョーン・サザーランド（ソプラノ）
　ユゲット・トゥランジョー（メゾ・ソプラノ）、他
　スイス・ロマンド放送合唱団
　ローザンヌ・プロ・アルテ
　スイス・ロマンド管弦楽団
　リチャード・ボニング（指揮）

2.　『美しいエレーヌ』序曲
　スイス・ロマンド管弦楽団
　エルネスト・アンセルメ（指揮）

3.　『蝶々』〜パド・ドゥ（抜粋）／光のワルツ
　ジョン・ジョージアディス（ヴァイオリン）
　ロンドン交響楽団
　リチャード・ボニング（指揮）

4.　『追い出された亭主』〜チロルのワルツ
　スミ・ジョー（ソプラノ）
　イギリス室内管弦楽団
　リチャード・ボニング（指揮）

5.　『天国と地獄』序曲
　スイス・ロマンド管弦楽団
　エルネスト・アンセルメ（指揮）

6.　『ラ・ペリコール』〜私のいとしい人よ／ああ！何という晩餐をとったのかしら
　レジーヌ・クレスパン（ソプラノ）
　スイス・ロマンド管弦楽団
　アラン・ロンバール（指揮）

7.　『鼓手隊長の娘』序曲
　ロンドン交響楽団
　リチャード・ボニング（指揮）

8.　『ロビンソー・クルーソー』〜愛する彼のところに連れて行って
　ジョーン・サザーランド（ソプラノ）
　スイス・ロマンド管弦楽団
　リチャード・ボニング（指揮）

9.　『ジェロルスタン女大公殿下』〜担え銃！〜皆さんは危険を愛し…ああ！私は何て兵隊さんが好きなのでしょう
　レジーヌ・クレスパン（ソプラノ）
　ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
　アラン・ロンバール（指揮）

　録音時期：1960年（2,5）、1965年（7）、1969年（8）、1970-71年（6,9）、1972年（1,3）、1993年（4）
　録音方式：ステレオ（4のみデジタル録音）