ピアノ作品集　セルジオ・モンテイロ

エンリキ・オスワルド：ピアノ作品集

リオデジャネイロで生まれ、その翌年にサンパウロに移住したエンリキ・オスワルド。彼はまず母親からピアノの手ほどきを受け、その後1860年からフランス人ピアニスト、ガブリエル・ジロードンからピアノのレッスンを受けます。６歳もしくは７歳でデビュー・リサイタルを開催し、その才能を存分に開花させるために16歳の時に母親の元を離れ、一人でヨーロッパに留学します。ミュンヘンに行く予定でしたが、最初に訪れたフィレンツェが気に入ったため、ここで音楽を学ぶことに決めた彼は、ハンス・フォン・ビューローの弟子であったジュゼッペ・ブオナミーチからピアノを学び、彼を通じてリストやブラームスと出会うのです。そして作曲家としての地位も確立した彼は1903年にブラジルに戻り、生涯この地で活躍したのです。
　彼の作品は、フランスのエスプリとブラジルの民俗音楽が混在するという興味深いもので、セルジオ・モンテイロが説得力溢れる演奏で、この精緻な世界を表現しています。（GRAND PIANO）

【収録情報】
オスワルド：
● アルバムのページ Op.3（第1番：前奏曲／第2番：夢を見て／第3番：即興曲／第4番：ハンモックで／第5番：ロマンス／第6番：スケルツォ）
● 即興曲 Op.19
● アルバム Op.32（第1番：ロマンス／第2番：ワルツ／第3番：セレナード／第4番：メヌエット）
● アルバム Op.33（第1番：海辺で／第2番：田園風景／第3番：道化師）
● アルバム Op.36（第1番：眠りそうな赤ちゃん／第2番：死にそうなピエロ／第3番：こうもり）
● ワルツ・レント Op.posth
● 小舟で
● 3つの練習曲　第1番変ニ長調
● 3つの練習曲　第2番ハ短調
● 3つの練習曲　第3番ホ長調
● 左手のための練習曲
● 練習曲（遺作）

　セルジオ・モンテイロ（ピアノ）

　録音時期：2014年6月2-4日
　録音場所：オクラホマ州立大学、ワンダ・バス音楽大学リサイタル小ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）