エヴァンジェリン ウォルトン

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強き者の島 マビノギオン物語 4 創元推理文庫

エヴァンジェリン ウォルトン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488579067
ISBN 10 : 448857906X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
560p;15

内容詳細

グウィネズの王マースの甥にして跡継ぎのグウィディオンは、あるときは吟唱詩人に身をやつし、新しき民の治める地から豚を盗み、両国に戦を起こさせ、あるときは妹アリアンロドを騙して子を産ませ、自らの跡継ぎとして育てる。人の心を読み、甥のために花から麗しき乙女を創り出す。ウェールズ神話最大の英雄で神グウィディオンの物語をもって、神話ファンタジーの金字塔完結!

【著者紹介】
エヴァンジェリン ウォルトン : 1907年、米インディアナ州生まれ。病弱だった少女時代から多くのファンタジー作家の作品を読み影響を受ける。1936年「マビノギオン物語」の第4話の原型となったTHE VIRGIN AND THE SWINEを出版。その後いくつかの作品を発表したものの沈黙していたが、1970年代初頭リン・カーターによって再発見され、称賛を浴びた。その生涯におけるファンタジー文学への功績を認められ、1989年世界幻想文学大賞で生涯功労賞を贈られた

田村美佐子 : 1969年生まれ。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りー さん

    禍々しい物語だった。主人公のドルイドにして王位継承者グウィディオン、ヒロイン格のその妹にして恋人アリアンロドが2人ともいわゆるサイコパス。全く感情移入は出来ないのに物語は蜜の魅力で最後まで引き摺られるように読み終えた。女系社会→男系社会へ変わっていく経緯が物語の影の筋なので、1936年出版当時のジェンダー観では反発されただろうと思う。現代人にとっては示唆に富むけれど。「ふくろう模様の皿」からここまで長くかかった読書も一区切り。兄妹の愛憎、神々の呪い、鳥へ姿を変える人間…なんと古事記と似ていること。

  • 星落秋風五丈原 さん

    罰で「一つがいの」ということは、実の兄弟を雄と雌にしたということだ。二人?の間からは毎年子供が生まれるのだから動物の本能で子をなす行為を行ったということ。前半で男達が「最近の一夫一婦制みたいな制度はおかしい。父親が誰だろうと関係ないじゃないか」という話をしていて、責任を取りたくない男達のジコチュー発言以外の何ものでもない。一方で、女神崇拝の流れから女性中心だった世界が、男性中心の世界に変わりつつあるという象徴でもある。アリアンロッドが男達を利用して繰り広げる復讐劇は残酷だが、女性達の最後の抵抗とも言える。

  • 鳩羽 さん

    グウィネズ王の甥で跡継ぎのグウィディオンは、ドルイドとして旧き力を操ることに長け、新しい知識を貪欲に取り込もうとする好奇心の持ち主でもあった。弟が王の側仕えの乙女に恋したため、思いを遂げさせてやろうとグウィディオンは国を巻き込むような策略を立てる。マビノギオンの四つの物語の最終巻。生命の神秘が明らかになることは、自然の神秘を暴いていくことであり、女の地位と自由を奪っていくことでもあった。アリアンロドやブロダイウェズの屈辱や怒りは、彼女らだけのものではなく、その代償は世界中が遍く負うことになっていくのだ。

  • みずけろ さん

    グウィネスの王マースの甥で後継たるグウィディオンが自分の目的を達するため旧き魔法と新しい知識を駆使し突き進む! ときに吟遊詩人となってダヴェドのプレデリを騙し、ときに画策を以て妹に子を産ませ、結構姑息だが、間違いなく賢く有能。末弟の面倒を見、次弟に心配され、兄弟仲良く微笑ましいが、長兄は皆を上から見下ろしている感は否めない。それでも息子スェウを愛する姿には嘘はなく、子のため尽くす姿は魅力的だ。旧きものが廃れ、新しい考えへと移り変わりゆく中、彼の行いと結果は女性の有り様の変化を映す鏡のよう。面白かった!

  • ぞるば さん

    アリアンロドが強烈だった。たいへんな困ったちゃんだけど、やっぱり兄貴(この訳では兄)が悪い気がする。結局、誰も彼も自分以外の人を全部道具みたいに扱って恥じないんですが、「自分」と「他人」が未分化だったってことなのかもしれないなと思ったり。原典に書かれていないところを想像で埋めているような記載が多いからなのか、ほかの3冊とくらべてちょっと読みにくかったかな…。

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エヴァンジェリン ウォルトン

1907年、米インディアナ州生まれ。病弱だった少女時代から多くのファンタジー作家の作品を読み影響を受ける。1936年「マビノギオン物語」の第4話の原型となったTHE VIRGIN AND THE SWINEを出版。その後いくつかの作品を発表したものの沈黙していたが、1970年代初頭リン・カーターによ

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