エルヴィン・シュレーディンガー

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精神と物質 意識と科学的世界像をめぐる考察 改訂版

エルヴィン・シュレーディンガー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784875023050
ISBN 10 : 4875023057
フォーマット
出版社
発行年月
1999年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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20cm,171p

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    翻訳された中村量空氏の解説が良かった。同氏はシュレディンガーの伝記をも書いている。シュレーディンガーのウパニシャッド哲学などヴェーダンタ思想への関心は、物理学など専門科学の限界を覚えた碩学の晩年の余儀などではなかったことを教えられた。学生時代、プラトンやデモクリトスなどを読んできた。インド哲学にしても、若い頃に読んだショーペンハウエルの哲学を介して出会って以来の一貫した関心事だった。元々彼の関心は物理学にとどまるものではなく、物質と精神のそれぞれを交錯する、我々の感じ目にする世界全般だった。

  • 夜間飛行 さん

    人間はこの世界を精神によって作り出しながら、肝心の精神の居場所を無くそうとしており、そこに人間の危機があるのだという。著者によれば人間は克服する者であると同時に克服される者なのだ。鑿でありながら像であり、客体でありつつ主体でもある。そのような人間にとって、意識は自己との不一致の発見であり、鑿の一撃を呼び起こす契機となる。著者はまた、ダーウィンの進化論を見直して、遺伝子の突然変異と淘汰による連鎖の陰に、生存に向けた営みや行動が潜んでいることを説く。量子論で知られる著者に神秘主義的な傾向があるのは意外だった。

  • 内島菫 さん

    「シュレーディンガーの猫」を頭の端に思い浮かべつつ読む。猫の生死のみでなく、人間が生きて活動すること自体が矛盾に満ちたものであるという根源を、シュレーディンガーは本書で示して見せる。つまり、私たちは知覚によって世界を説明するのに、その説明は知覚を説明しない(知覚に制限されつつ知覚を排除する)ということだ。これは心身二元論の闇でもある。私たちの思考は身体に制限されていながら、精神と身体というように二つが分けられ、ときに精神は、身体がなくてもあるときと同様に精神として存続するとも考えてしまう。

  • shinano さん

    「精神(意識や自我)と物質(世界や客体)」ついて物理学者が哲学的思索と、現在でいうならば脳科学や認知学そして生理学や生物進化論などからの考察もふんだんに交えて、1956年にこの様な講話をしていたとは、その知識と論理だてた話しに恐れ入ってしまった。すごい物理学者だと再認識しました。わたしにはやや読解に窮した部分もありましたがこの本は良かったと思っています。過去、科学が意識や感情を排斥してきたことをしっかりと認めて、これからの科学が精神や意識と関わりあっていくことが必要であると。

  • 浪 さん

    物理学者として有名なシュレディンガー氏の哲学的考察。論理的視点と感性的視点を組み合わせた論考はオリジナリティに富んでいる。本書では生物学や形而上学など多様な分野に渡って持論が展開されているが、特に進化における意識と無意識の変遷についての考察が興味深い。

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