獣人 下巻

エミール・ゾラ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003254547
ISBN 10 : 4003254546
フォーマット
出版社
発行年月
1991年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
川口篤 ,  
追加情報
:
309p;15

ユーザーレビュー

総合評価

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    裁判長殺人の犯人が 捕まらない中、 ジャックとセヴリーヌの関係は進む。 暴発する二人の獣性は止まることを 知らない…推理小説の雰囲気を 醸し出しながら、物語は進むが… ゾラは 鬱積する民衆の憎悪、獣性を 描こうとしたのだろうか? ひどく 暴力的で あっけない 幕引きだった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    この巻での主役は機関車といっても過言ではないです。しかし、鉄道事故のシーンは辛い。苦悩して殺人衝動を抱えるジャックよりも盗みへの罪悪感に苦しむも殺人への罪は感じないルボゥー氏、淫欲に耽りながら殺人教唆するセブリーヌ、財産目当てで義母を毒殺するミザール、浮気をしながらそれを女のせいにするぺクー、無責任なドゥニズ判事の方が人でなしにも思える。軽佻浮薄なドゥニズ判事と先入観で掌返しにカビューシュを貶める周囲によって冤罪が確定した事が当時に起こった事件を踏まえて描かれたということがより、陰惨さを際立たせています。

  • yutaro sata さん

    上手く逃れたつもりが、そのことにより段々追い込まれていく様子に、読んでいてこちらも苦い汗をかかされるような感じ。それはともかくこの下巻になっての事件の諸々は、なんか作者が乗っていて楽しそうに書いているなあ、と思ったのでした。実際はどうだったんだろう。あとがきを読んでいると『ルーゴン・マッカール叢書』が気になってきますね。

  • アドソ さん

    當初は斯様な旧字體で頗る讀み難かつたのだけれども、結末に向かうにつれ其れも氣にならなくなるくらいの急轉囘であつた。人間の剥き出しの愛憎と欲望を剥き出しにして描くとともに、擬人化された機関車の描写にもかなりのページを割いている。相対的に人間を擬機械化しているのか?これまで読んだルーゴン・マッカールの中で、(たぶん)一番多くの人が死んだが、結局、ひとは理解不能な真実よりも理解可能なフィクションのほうに飛びつくということが、皮肉を交えて書かれている。

  • LUNE MER さん

    下巻ではジャックの運転する機関車も主役となり、まだ近代的であった蒸気機関車と奮闘する機関士達の物語としてもなかなか迫力ある。ジャックへの想いに囚われるフロールがかなり気になる存在だったのだが、嫉妬心ゆえに無関係の人々を巻き込むことを厭わない脱線事故を引き起こすに至る大波乱。殺人衝動を抑え込むジャックの周囲で次々と殺意が遂行され、ある意味でジャックだけが取り残される展開。殺人嗜好に抗えずにセヴリーヌを手にかけるところまでは予想されたが、その後の顛末は予想を超えてた。代表作ではないかもしれないが、ゾラ凄い。

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人物・団体紹介

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エミール・ゾラ

1840年生まれ。フランスの小説家。自然主義を標榜する。1860年代から出版社アシェットで働きながら、文筆活動を開始。幼少期からの友人である画家ポール・セザンヌとともに、のちに印象派となるグループと交流。マネの作品に心酔し、“オランピア”が非難の的となったさいには擁護の論陣を張る。代表作に『居酒屋』

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