パスカル博士 ルーゴン=マッカール叢書

エミール・ゾラ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784846004538
ISBN 10 : 4846004538
フォーマット
出版社
発行年月
2005年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,399p

内容詳細

パスカル博士の記録した一族100年のおぞましい「家系樹」を炎に投げ入れる母フェリシテ。博士の未知の子を宿す若き妻クロチルド。全20巻の掉尾を飾る愛と葛藤の物語。本邦初訳。

【著者紹介】
小田光雄 : 1951年静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版社の経営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NAO さん

    おのが一族の血に流れる狂気の遺伝を調べながらも、自分だけはその血とは離れたところにいると考えていたパスカル。その拠り所は母の「お前は一族の誰にも似ていない」だったのに、同じ母が彼の研究に腹を立て「こんなことをするなんてお前は狂っている」といった言葉が本当に彼を狂わせてしまうという、なんという皮肉。パスカルの死後彼の研究資料はすべて焼き捨てられるが、だからと言って一族の狂った血が消えたわけでも、浄化されたわけでもない。パスカルと姪のクロチルドから生まれた子ども。そこから、また新しい一族の歴史が始まる。

  • きりぱい さん

    叢書第20巻。これまでの要約やその後まで出てくる最終巻。祖のアデライードから5世代揃うシーンがあるなど、感慨深い巻を締めるのは、一族の中でも善良な3世代目のパスカル。生命の科学だけが全能だと遺伝の研究に入れこむ生活は、姪のクロチルドへの愛情から、若さを取り戻したりふさぎ込んだりと忙しいのに、宗教を持たないことを諫める女中と、おぞましい記録を破棄しようと狙う母親にも神経をとがらす毎日。いい人なのにのん気なんだなあ。「あなたは自分の息子を焼き殺したようなものだ!」たまらない喪失感と未来への息吹を残す。

  • ホレイシア さん

    ルーゴン・マッカール叢書最終巻。途中の巻を飛ばして読んでしまったが、何と壮絶大な終わり方。ろくでもない遺伝子が受け継がれた(だからシリーズとしては最高におもしろいんだけど)家系図を残したくなかったフエリシティの気持ちには痛いほど共感できる。満足。

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人物・団体紹介

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エミール・ゾラ

1840年生まれ。フランスの小説家。自然主義を標榜する。1860年代から出版社アシェットで働きながら、文筆活動を開始。幼少期からの友人である画家ポール・セザンヌとともに、のちに印象派となるグループと交流。マネの作品に心酔し、“オランピア”が非難の的となったさいには擁護の論陣を張る。代表作に『居酒屋』

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