エマニュエル・トッド

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アラブ革命はなぜ起きたか デモグラフィーとデモクラシー

エマニュエル・トッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894348202
ISBN 10 : 4894348209
フォーマット
出版社
発行年月
2011年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,188p

内容詳細

ソ連崩壊、米国衰退を予言した著者は、欧米の通念に抗し、人口動態から、アラブ革命の根底にあったイスラーム圏で着実に進む近代化・民主化の動きを捉えていた。「イスラームvs西洋近代」という虚像を覆す。

【著者紹介】
エマニュエル・トッド : 1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。ケンブリッジ大学卒。フランス国立人口統計学研究所(INED)に所属。作家のポール・ニザンを祖父に持つ

石崎晴己 : 1940年生まれ。1969年早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。現在、青山学院大学総合文化政策学部教授。専攻フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mazda さん

    識字率と革命の発生を関連付けていたのは、とても斬新な気がしました。

  • うえ さん

    「私が四〇年間の研究生活の中で作り上げたモデルには、軸が二つあります。第一の軸は歴史的なもので、識字率は政治的大変動を引き起こし、出生率の低下の方は、リバウンドを引き起こし、それは混迷と、もしかしたら暴力を産み出す可能性がある…それからもう一つの軸がありますが、私はそれを地理的かつ人類学的と呼びたいと思います。この軸は、近代化への歩みが始まるとき、諸国はその出発点において同一であるわけではないという事実を、考慮する…イデオロギーの内容は…家族の中にもともと含まれていた諸価値によって、異なる」

  • Shin さん

    アラブ革命についてのトッド大先生の対談本ということで即買い。ヨーロッパ人は、アラブ革命の裏にイスラーム原理主義の影を見ようとするけど、民主化革命(民衆革命というべきか)は、人口動態(出生率)と識字率という統計の中にビルトインされた普遍的事象であるという指摘。いつもながら切り口が鋭過ぎてその意味するところを味わうのに時間を要するのだけれど、アナール派的視点からの予見性を云々するよりも、トッド流のモデルで事象を分析した時に見えてくる事の本質をしっかり把握して、世の中の動きを冷静に観察できるようにしたい。

  • ANUNYAPHUM さん

    インタビュー形式なので、最初は独特なフランス人特有の言い回しに慣れずにわかりづらかった。 トッドの著書が始めてだったので、巻末の<トッド人類学入門>から読めばもっとわかり易かったと思う。 家族形態と出生率及び識字率から導き出す、各国の特徴は大変興味深く勉強になった。特に日本・ドイツ・スウェーデンの共通項には頷けた。

  • 田中峰和 さん

    近代化によって文明は衝突すると説いた「文明の衝突」への反論を込めた本書。人口統計学を研究したトッドは、識字率と出生率を分析することでアラブの春を説明できると主張する。20〜24歳の識字率が50%を超えた年を男女別に割り出し、出生率が低下し始めた年との間隔を男女別に計算する。識字率が上昇すると出生率が下がるのだが、とくに男性より女性が文字を読めるようになると子供を産まなくなるらしい。識字率と革命の関係からみればイングランド、フランス、ロシアの革命は男性識字率が50%に達した時期だったそうだ。興味深い研究だ。

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