エドワード・ギボン

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ローマ帝国衰亡史 2 第11‐16章 ディオクレティアヌスとキリスト教の展開 ちくま学芸文庫

エドワード・ギボン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480082626
ISBN 10 : 448008262X
フォーマット
出版社
発行年月
1996年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,476,5p

内容詳細

ヨーロッパ古代世界に最大の版図をもち、多年隆盛を誇ったローマ帝国はなぜ滅びたのか?この「消えることのない、永遠の問い」に対する不朽の解答―18世紀イギリスの歴史家E・ギボンの名筆になる大歴史書の完訳。帝国の勢威も次第に衰え、広大な版図の各地に戦乱が相次いだ。それを押さえるべく、次々と軍人皇帝が登位する。クラウディウス、アウレリアヌス、ディオクレティアヌス、コンスタンティウスの時代。そして、本巻で最も圧倒的印象を与える、新しい宗教キリスト教の台頭を叙述する。

目次 : クラウディウス帝の治世/ ゴート人の敗北/ アウレリアヌス帝の戦勝、凱旋、そして死/ アウレリアヌス帝死後における軍および元老院の動向/ タキトゥス帝、プロブス帝、およびカルス帝父子たちの治世/ ディオクレティアヌス帝、およびその三僚帝マクシミアヌス、ガレリウス、コンスタンティウスの治世/ 秩序と平和の全面的回復/ ペルシア戦争とその勝利、および凱旋/ 新体制による統治/ ディオクレティアヌス、マクシミアヌス両帝の退位、そして隠退/ ディオクレティアヌス帝退位後の紛争/ コンスタンティウス帝の死/ コンスタンティヌス帝およびマクセンティウス帝の登位/ 六皇帝の同時在位/ マクシミアヌス、ガレリウス両帝の死/ コンスタンティヌス帝、マクセンティウス、リキニウス両帝を相次いで打倒/ コンスタンティヌス帝による帝国統一/ キリスト教の発展、原始キリスト教の思想、風習、数、およびその状況/ ネロ帝期からコンスタンティヌス帝期まで、ローマ帝国政府の対キリスト教政策

【著者紹介】
エドワード・ギボン : 1737‐94年。イギリス・ロンドン郊外サリー州パトニーの郷紳の一子として生まれる。1752年オクスフォード大学モードリン・カレッジに入学するもカトリックに改宗して翌年退学、スイスのローザンヌに赴く。58年帰国。63‐65年にかけて大陸旅行。73年より『ローマ帝国衰亡史』執筆に着手。74年下院議員

中野好夫 : 1908‐85年。愛媛県に生まれる。東京大学文学部英文科卒業。東京大学教授を経て、英文学の翻訳および評論、文筆に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さきん さん

    ディオクレティアヌスが再評価されたのは、本書が最初らしい。家にはこの2巻までしかないが3巻も読んでみたい。生前退位で畑に精を出す元皇帝はかっこいい。広すぎる領土の分割統治を実施したが、退勢は拭えず。困窮した社会にじわじわとキリスト教が浸蝕していく。コンスタンティヌスに至ってキリスト教の権威が認められ、暗黒時代が始まる。ローマ帝国軍の移動速度に再び到達するのは、ナポレオンの登場を待たないといけない。インフラ整備が重要。このキリスト教が悪という指摘も本書が最初。

  • ロビン さん

    2巻は、主として帝国を2人の正帝と2人の副帝で統治するシステムを機能させたディオクレティアヌス帝と、キリスト教を公認したことで知られるコンスタンティヌス両帝の治世、そして歴史上有名なギボンのキリスト教と教会の創始期、殉教と迫害など信仰の実態についての分析が著述されている。キリスト教徒でありながらそのキリスト教から距離を取って観察した近代知識人であったギボンが、韜晦術を用い表面的には教会を立てながらも一種のキリスト教批判(皇帝による迫害より教会によるそれの方が苛烈)を行う様には時代との闘いを感じさせられる。

  • 閑 さん

    軍人皇帝時代からコンスタンティヌスによる再統一まで。転換点となったディオクレティアヌスの四分割統治は帝国を切り裂く意図はなくむしろベストな体制だった、本人がいなくなれば成り立たない点を除けば、と言う視点は面白かった。後半の初期キリスト教との関係はギボンの叙述の中でも特に有名な部分らしい。巷で言われるほど迫害は大してなかった、むしろ宗教改革のほうがよっぽどひどかったと皮肉を投げつけるのは依然宗教が強い権力を持つ時代においては相当勇気ある発言だったろう。しかし自分には正直眠かった、これが古典の持つ魔力か(笑)

  • 刳森伸一 さん

    前半はローマの復興と再統一への道、後半はキリスト教の発展とローマ側の対応が描かれている。前半はまさに血沸き肉踊るような展開で、まるで歴史小説のように読める。後半はギボンのキリスト教に対するアンビバレントな思いと皮肉的な見解が面白い。

  • よしさん只今休憩中〜 さん

    内紛続く帝国を再編成したディオクレティアヌスを中心に論じている。最後のキリスト教弾圧者として中世まで忌み嫌われていたディオクレティアヌスであるが本作では彼の思慮深さについては述べているものの「キリスト教弾圧者」としての非難は見られない。また帝国がオンエント風の神格化された王制・官僚的に変化していった様について述べている。

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