エドガー・アラン・ポー

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大渦巻への落下・灯台 ポー短編集 3 SF&ファンタジー編 新潮文庫

エドガー・アラン・ポー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102028063
ISBN 10 : 4102028064
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
241p;16

内容詳細

ミステリー、ホラー、ゴシック小説など様々なジャンルで後世に多大な影響を及ぼしたアメリカ最大の文豪ポー。彼は他にSFやファンタジーの分野でも不朽の名作を多く残している。2848年、気球スカイラーク号での旅を描いた「メロンタ・タウタ」、サイボーグをテーマにした「使い切った男」、ディストピアについて描こうとした、彼の遺作で未完成作品「灯台」など、傑作全7編を収録。

【著者紹介】
エドガー・アラン・ポー : 1809‐1849。米ボストンに生れ、旅役者の両親と幼くして死別、アラン家で養育される。ヴァージニア大学を中退。貧窮のなか雑誌編集の仕事などを転々としながら詩・短編小説を執筆するが、母国よりもフランスで高く評価された。酒と麻薬の乱れた生活を送り、奇矯な振る舞いで悪名が喧伝される。詩や小説の計算された美的効果を主張し、フランス象徴派をはじめ推理小説にいたるまで後代に大きな影響を与えた

巽孝之 : 1955年東京生れ。慶應義塾大学文学部教授。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • クプクプ さん

    読書上級者向けの難しい作品でしたが面白かったです。「タール博士とフェザー教授の療法」精神病院の患者とスタッフの立場が入れ替わる作品。小説と関係ありませんが精神科医は診察で患者にアウトプットさせるのが良い先生です。「アルンハイムの地所」ポーが造園をテーマに美意識と哲学を書いた、難しくて面白い作品。本文より「造園術といっても正式にはふたつのスタイルしかない。自然を尊重する流派と人工的に構築する流派だ」。これで新潮文庫のポーの本4冊を全て読みました。読み応えがあり満足です。

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ ポーといえば、怪奇小説や推理小説の元祖というイメージが強いのだが、本書はSFやファンタジー色の強い作品を集めた短編集。前半は割ととっつきやすい作品が並ぶものの、後半はちょっとよくわからず。最後の「灯台」は四ページほどしかないものの、ポーの未完の作品ということで読む価値はあり。本書でのマイベストは「タール博士とフェザー博士の療法」。精神病院の患者が、医師たちをとじこめて、自分たちが医師たちに成り代わってしまうというユーモア感じられる一編。一冊を通して、ポーって奥深く難しいよね、と実感。

  • おにく さん

    無性にポーが読みたくなりました。SFとファンタジーのジャンルで厳選されたポーの短編集です。実際にはジャンルに囚われない作品ばかりで、彼はSFを書こうと意識したのではなく、未来予想や未知のものを解明したものが、こうしたジャンルに収まったようです。18世紀に実在したチェス差し人形のトリックを暴く“メルツェルのチェスプレイヤー”や、理想の地に桃源郷を造ろうとする“アルンハイムの地所”はラストの情景が印象的でお気に入りです。あとがきでは、ポーの作品にインスピレーションを受けた作品などの紹介があります。

  • コジ さん

    ポーと言えばゴシック・ホラーと思っていたが、本書にはポーのSF作品が収録されている。ただし、昨今よく見かけるSFのように明るい未来、希望に満ち溢れた世界などは全く出てこない。恐怖の世界を描くエッセンスとして使われる科学の知識。故に一見ホラー作品と誤認しかねない作品もある。収録作品中で気になったのはチェス差し人形のカラクリの考察を熱心に論述する「メルツェルのチェスプレイヤー」。ほぼ論文なのでストーリー性のある作品ではないが、コンピューターが登場する前の時代、思考する機械への期待があるからこその否定に思えた。

  • そふぃあ さん

    『三体』に出てきた「大渦巻への落下」を読みたくて開いた。渦潮の驚異に畏怖の念を覚える。臨場感のある描写だった。当時信じられていたという”地球空洞説”が骨子となっているらしいが、南極に巨大な穴があるという説と合わせてロマンがある話だと思う。「使い切った男」は東欧のSFのようなほろ苦いユーモアセンスを感じた。未完の「灯台」は巻末の解説を通してブラッドベリの「霧笛」を読みたくなった。

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