エドウィン・a・アボット

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フラットランド たくさんの次元のものがたり 講談社選書メチエ

エドウィン・a・アボット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062586535
ISBN 10 : 4062586533
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
168p;19

内容詳細

ここはフラットランド。二次元の国。主人公の「正方形」はある日、夢で一次元に行く。しかし線の世界で正方形は、「点」でしかなかった。平面世界に戻った彼の前に、奇妙な訪問者が現れる。空間世界から来た「球」だった―。異なる次元は、いかにして捉えられるのか?三次元の住人たるわれわれは、どうすれば四次元を想像できるのか?子供から物理学者まで、世界中を虜にした不思議な物語。特別収録:アイドゥン・ブユクタシによる三次元の外へ誘う写真シリーズ“フラットランド”

【著者紹介】
エドウィン・アボット・アボット著 : 1838〜1926。英国、ロンドンのメリルボーンに生まれる。ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで古典、数学、神学などについて学んだのち、教員として働きはじめる。シティ・オブ・ロンドン・スクールの校長を二四年つとめ、科学や社会などについて先進的な教育を行なっていたと言われる

竹内薫 : 1960年、東京に生まれる。東京大学教養学部・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は高エネルギー物理学。猫好きサイエンス作家として、科学書の執筆、講演、テレビ出演などを精力的にこなす

アイドゥン・ブユクタシ : 1972年、トルコのアンカラに生まれる。大学中退後、イスタンブルで映画や広告などの映像作品に携わりつつ、視覚効果のさまざまな技術を学ぶ。“フラットランド”でその独自の空間表現が世界的に評判となる。現在、最も注目される写真家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ さん

    分類415。1884年に書かれた小説『フラットランド』の日本語新訳に、著者が序文を追加し、巻末には小説からインスパイアされた写真シリーズを収録したもの。序文で説明があるのでわかりやすい。▽[第1部:この世界]フラットランド(2次元世界・平面世界)の日常について。女性蔑視は書かれた時代背景を表している。[第2部:ほかの世界]2次元世界の正四角形が、ラインランド(1次元世界・線世界)に行き偉そう語る。その後、スペースランド(3次元世界・空間世界)の球が来て、正四角形に世界について語る。▽面白い。写真もいい。

  • keroppi さん

    フラットランド(平面世界)の住人が、ラインランド(線世界)、スペースランド(空間世界)を訪れるSFというか思考実験というか。はては、四次元世界を思考する。1884年に書かれたというから驚き。確かに女性蔑視や階級思考には辟易するが、次元を考える意味では実に面白い。この本に触発されて制作されたという写真が巻末にあり、不思議な気分にさせてくれる。

  • 里愛乍 さん

    「次元」について、数学的物理学的な視点を物語風に仕立てたファンタジーであり、多次元への入門書?でもあり…な一冊。ヴィクトリア時代の女性や階級をあえて強調し、風刺しているとあるように、いささか不愉快な表現はあるものの、かえってそれが滑稽さを増し、最終的にラストへの流れも頷かされる。四次元をソードランド思考世界と表現するのも粋である。「常識」この賢くも愚かしい知識人であればあるほど切り離せないもの、これを破壊する事は確かに脅威だ。理系文系に囚われない社会的にも哲学的にもあらゆる視点で楽しめると思う。

  • 更紗蝦 さん

    ブルーノ・ムナーリの「かたちの不思議」シリーズの『三角形』で取り上げられていたので概要は知っていたのですが、予想以上にシンプルで、かつ、奥が深いSF作品でした。一種のディストピア小説と捉えることができますが、管理社会を批判的に描いた古典的なディストピアSFでは大抵は機械文明(資本主義とセットになった工業化社会)を基盤とした世界が舞台になっているのに対し、『フラットランド』はメカニカルな要素は一切なく、抽象的な「幾何学」の世界を舞台としながらも階級制度・女性蔑視・排他主義・優生思想をきっちり皮肉っています。

  • 神太郎 さん

    アインシュタインの相対性理論が発表される30年ほど前に書かれた分かりやすい「次元」の捉え方の本である。フラットランドと言われるので「平面世界」がメインのお話だ。そこで社会風刺をしてみたり、平面世界ならではの苦労が語られたりと中々に挑戦的な内容である。面白かったのは二次元の世界(フラットランド世界)を1次元の世界の人間に話すと「馬鹿を言うな!そんなことあり得るか!!」といい「こいつら理解力ない」と嘆くわけだが、自分たちも3次元世界の人と話すと1次元の人と同じことを言い呆れられる。そう簡単に視野を広げられない

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