その問題、経済学で解決できます。

ウリ・ニーズィー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492314494
ISBN 10 : 4492314490
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

ノーベル経済学賞最右翼! 行動経済学ここに極まる!


「この50年で最大のイノベーションだ!」(『ヤバい経済学』著者レヴィット教授)


対象は教育・ビジネスから途上国支援まで


子どもの成績を上げるには?
ワインをたくさん売るには?
保育園のお迎えの遅刻をなくすには?
娘の競争力を高めるには?
お得に買い物をするには?
恵まれない子に寄付してもらうには?
社員の生産性を上げるには?


「人はインセンティヴで動く」は当たり前! 大事なのは、誰にいつどのように仕向けるか。子どもの成績を上げたいとき、あなたならどうするだろうか? 実は、ご褒美をあげるだけでは不十分。ご褒美を渡すタイミングや種類によって、結果は全然違ってくる。本書では、『フォーブス』誌で「世界で最も影響力のある経済学者」に選ばれた最先端の行動経済学者が、実地実験という最強の武器で、人をやる気にさせるものは何か、人はインセンティヴにどう反応するかを解き明かす。意思決定の奥深くをあぶり出し、ビジネスの現場にも差別や格差という大問題にも解決策を出す画期的な一冊!


【推薦の言葉】
「ジョン・リストとウリ・ニーズィーは世界最先端の行動経済学者だ。この本は彼らの画期的な研究を描いている。読んでてほんとに楽しい。」――ダニエル・ギルバート(『幸せはいつもちょっと先にある』著者)


「経済学のイノベーションの話をしていてウリとジョンに触れずにいるのは、ちょっと難しい。彼らがやってきた、経済学のきわどい裏の側面の追求に関してはとくにそうだ。」――ダン・アリエリー(『予想どおりに不合理』著者)


「本物の世界で本物の人間が本物の意思決定をどうやって下すかを描きだした本物のホームランだ。経済学の理論と実践の両方で新しい境地を切り開いている。」――ダロン・アセモグル(『国家はなぜ衰退するのか』著者)


「ジョン・リストの業績は実地実験に革命を起こした。」――ゲイリー・ベッカー(ノーベル記念経済学賞受賞者)


「ウリ・ニーズィーは道を切り拓く人だ。彼は実験室と現実の世界を隔てる壁を打ち壊した。」――アルヴィン・E・ロス(ノーベル記念経済学賞受賞者)


「ジョン・リストとウリ・ニーズィーは、大きくて難しい問題を経済学で扱う画期的な仕事をやってのけた。つまり、差別や、男女格差は生まれつきなのかそれとも社会から受ける圧力のせいなのか、都市部の生徒と裕福な地域に住む生徒の格差を埋めるには、といった問題だ。こうした問題でも他の深刻な問題でも、解決策を探す人なら誰だってこの本からたくさんのことが学べるだろう。」――タイラー・コーエン(『大停滞』著者)


目次
はじめに   思い込みの向こうへ
[人がやってることって、どうしてそんなこと人はやってるんだろう?]
第1章  人にやってほしいことをやらせるには?
[インセンティヴが働く(働かない)のはどんなときか、そしてそれはなぜか?]
第2章  女が男ほど稼げないのはなぜか? クレイグズリスト、迷路、それにボールとバケツでわかること
[キリマンジャロのふもとの平原にて]
第3章  母系社会は女性と競争について何を教えてくれるだろう?
[カーシ族を訪ねる]
第4章  惜しくも銀のメダリストと大健闘で銅のメダリストが成績格差を埋めてくれる、とは?
[公的教育:6270億ドルの問題]
第5章  貧しい子がお金持ちの子にほんの数ヵ月でどうすれば追いつける?
[保育園への旅]
第6章  いまどきの差別を終わらせるカンタンな一言とは?
[君が嫌いってわけじゃないんだ、ただお金が愛しいってだけさ]
第7章  なにか選ぶときにはご用心。選んだものがあだになるかも
[差別の隠れた動機]
第8章  ぼくたちをぼくたち自身から守るには?
[実地実験を使って生きるか死ぬかの状況を学ぶ]
第9章 人に寄付をさせるのは本当はなんだろう?
[心に訴えてもだめ、見栄に訴えろ]
第10章  割れた唇と「これっきり」のチェック欄から、人が寄付をする理由についてわかること
[おたがいさまというすばらしい現象]
第11章  管理職は絶滅の危機?
[職場に実験の文化を作るには]
おわりに  世界を変えるには……まあ、少なくとも得をするには
訳者あとがき




【著者紹介】
ウリ・ニーズィー : イスラエルで生まれ育つ。テルアビブの通りでの経験を通じて応用ゲーム理論を身につける。カリフォルニア大学サンディエゴ校のレイディ・スクール・オブ・マネジメントで、エプスタイン/アトキンソン寄付講座経営学及び戦略担当教授を務める

ジョン・A.リスト : ウィスコンシンの労働者階級の家庭で育つ。父はトラック運転手。趣味の収集品の市場で経済学を学ぶ。シカゴ大学でホーマー・J・リヴィングストン寄付講座経済学担当教授を務める。10年以上にわたってアメリカ経済研究所(NBER)の研究員、環境・資源経済学担当として大統領経済諮問委員会のシニア・エコノミストなどを歴任

望月衛 : 大和投資信託審査部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託などのリスク管理や金融商品の評価・分析に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 5 よういち さん

    人を動かす上で大切なのは、インセンティブの内容とタイミング。◆因果関係があると思っても実は相関であることが多い。ビッグデータの解析は、山のようなデータからパターンを見つけるのだが、これは相関でしかない。そこに因果関係を見つけるのは至難の業。一方、データを作り出す前に因果関係をよく考えて実験を行う実地試験はビッグデータより頼りになるデータが得られる。◆多くの具体例から実地試験の素晴らしさを引き出そうとしているが、あまりにも具体的な例過ぎて、例自体は楽しめたが、果たしてタイトルの解になっているかは甚だ疑問だ。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    2013年初出。ビッグデータの背後にあるのは、因果でなく相関に頼る分析(012頁)。統計学が最強というが、どこかに弱点もあるだろう。経済学は人のあらゆる情緒に取り組む学問(025頁)。差別、格差、寄付、企業業績という難題を扱う本(040頁)。うまく競争する能力は大事だが、幸せになれるカギだとはいえない(088頁)。生徒に事前にご褒美を渡したほうが(それで成績が上がらないなら取り上げるとするなら)事後よりも成績は改善した(118頁)。あくまでも生徒次第。

  • 俊 さん

    行動経済学者である二人の著者が行った実地実験を通して、その有用性とインセンティブの働きについて説く。問題解決のカギを握るインセンティブだが、扱いを間違うと逆効果になることもある。まずは問題を徹底的に分析し、対象を知ることが必要。「何がそうさせるのか?」という問いは、一つの思考の型として頭の片隅に置いておきたい。それにしても、実験結果の一つとして挙げられている寄付を求めるDMは、寄付のインセンティブをふんだんに利用した見事な作品だ。「タネ」を知っていても引き付けられてしまうのが恐ろしい(笑)

  • 犬こ さん

    購買、行動を促す一番いい作戦は、社会規範と値段のワンツー・パンチ。この二つは互いに補い合い、互いに効果を高め合う。人は、他の人たちに本当に遅れたくないと思っているわけだから。それら設定根拠を見つけるため、実地実験を行うことにより、答えが見つかる。「経済学で実験できない」は、過去の常識φ(..)

  • Kei さん

    まさに帯の通り!目から鱗の経済学です。理論だけではなく実地を伴わないとね。机上でだけでなく、人間の心理をつかみ、経済を通じて、人が幸せになるのは、素晴らしいことだと思います。

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ウリ・ニーズィー

イスラエルで生まれ育つ。テルアビブの通りでの経験を通じて応用ゲーム理論を身につける。カリフォルニア大学サンディエゴ校のレイディ・スクール・オブ・マネジメントで、エプスタイン/アトキンソン寄付講座経営学及び戦略担当教授を務める

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