ウィリアム・シェイクスピア

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冬物語 白水Uブックス

ウィリアム・シェイクスピア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560070352
ISBN 10 : 4560070350
フォーマット
出版社
発行年月
1983年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
18cm,226p

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    この作品は喜劇に分類されているようだが、悲喜劇あるいはロマンス劇とするものもある。実際、内容的にはハッピーエンド終わるとはいえ、喜劇的な要素は薄い。劇の枠組み自体はソポクレスの『オイディプス王』を踏まえており、デルフォイの神託や生後間もないパーディタの荒野への追放など、あからさまなほどにそのことを提示している。また、嫉妬が重要なモチーフとなっている点では『オセロ』と通底するが、本作ではそれは劇展開のための強引な動機に過ぎない。そうした欠点はあるものの、劇として(戯曲としても)相当に良くできたものである。

  • まふ さん

    シチリア王とボヘミアの王様の「家庭劇」。全てはシチリア王リオンティーズの「ボンクラ」としか言いようのない誤解に基づく嫉妬と自分勝手な怒りが発端。これがなければ妃のハーマイオニも娘たちも災難に遭わずに済んだはず。全てを失って気が付き、15年の改悛の期間があっても遅すぎるではないか。劇中、目覚ましい活躍をするのが貴族アンティゴナスの妻ポーリーナ。舞台を裏で全て回して全員のハピーエンドとなる。最後は豪華かつ奇想天外なエンディングであり、ロマンス劇の名に相応しかった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    『暴君 シェイクスピアの政治学』の紹介が気になって読みました。愛する妻と弟分とも言えるボヘミア王との親密な仲に邪推を抱き、嫉妬の余り、暴君と化すリオンティーズ。諫める忠臣や舌下気炎に事実を告げる侍女に耳を貸さない暴君も熊も怖い…。特に神託を「嘘だ」と断言した時点で「ああ、お終いだ…」と顔を覆うしかなかった。だが、後半は一気にロマンス喜劇へと舵を取る。特に道化と小悪党、オートリアスとの掛け合いと逆転劇が清々しい。しかし、ラストのあの展開までの16年間を思うと「(早めに)許してやったらどうや?」と思ってしまう

  • syaori さん

    『冬物語』とはよくつけたもので、厳しい冬とその終わり、春の気配を感じる美しい物語でした。王リオンティーズが邪推から友人と忠義の臣、愛する妻を失う前半と、若く美しいカップルを中心に、やくざなオートリカスと道化の軽妙なやりとりなどを交えながら大団円へ向かう後半との対比が際立っていて、前半の悲劇を耐えてきた身には後半の「まばたき一つするたびになにか新しい幸せが生まれるような気配」は本当に心が躍り、夢見心地になってしまいます。シェイクスピアの言葉の翼に乗って悔悟と死と再生、未来に花開く愛の幸福とを堪能しました。

  • ネロ さん

    大団円にうるっときてしまった。切っ掛けとなる王の突然の嫉妬、からの突然の後悔と悔い改め、これに疑問や違和感を覚えざるを得ないが終盤の畳み掛けるような感動劇には登場人物の心中を想うとなかなか心揺さぶられます。極寒の冬から春へ、と言ったところでしょうか。

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