ウィリアム・シェイクスピア

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ヘンリー八世 白水Uブックス

ウィリアム・シェイクスピア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560070376
ISBN 10 : 4560070377
フォーマット
出版社
発行年月
1983年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
18cm,242p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    史実に基づいているとはいうものの、それらが都合よく再編されている。間もなく処刑される運命にあるアン・ブーリンは民衆たちの祝福を受けて女児(後のエリザベス1世)を出産するところでめでたく幕を閉じる。もっとも、エリザベス1世(シェイクスピアの時代)の治世を予祝することも劇の大いなる狙いであったのだから。一方、タイトルロールのヘンリー8世は、これではほとんど暗愚の王に見えかねない。枢機卿ウルジーの方が全編を通してはるかに存在感を示すあり様である。これもまたシェイクスピアの時代ともなれば、もはや許容範囲だったか。

  • まふ さん

    ウルジー枢機卿の栄華と没落、王妃キャサリンの離縁と女官アン・ブーリンとの結婚、さらに英国国教会成立の功労者カンタベリー大司教クランマーの活躍が大きなテーマ。肉屋の倅から立身出世し王に取り入って貴族を牛耳るウルジーだが王の信頼を失って没落する。アラゴンの姫である王妃キャサリンの一方的な離婚は悲しい。アン・ブーリンが王に見初められて事実婚から王妃になり、めでたく王女エリザベスの誕生を祝う様子は、この戯曲の成立年代がエリザベス女王時代であったことを考慮するとなるほどと思う。いわば祝典劇でもある。

  • NAO さん

    エリザベス1世崩御の10年後に書かれた『ヘンリー8世』は、シェイクスピアの史劇の中では『ヘンリー4世』2部作、『リチャード3世』についで人気の高い作品という。歴史劇ではあるが、この戯曲の内容は、史実と一致してはいない。出来事が実際に起こった時間軸とは逆転した形で現れたり同時進行だったりしているだけでなく、ヘンリー8世はエリザベス王女の誕生を心から喜んでいる。                                                                 

  • ネロ さん

    6度も結婚した残虐な暴君ヘンリー八世の話だ、とワクワクして読み進めたが、作中では離婚を1度で王周辺の政治話が中心。正直なところ肩透かし。道化も幽霊も登場せず残虐なシーンすら無かったので物足りない。それでも流石シェイクスピア、幾つものお洒落なセリフは心に残る。「ただ野犬のように仲間が吠えると自分もつられて吠えるといった連中だ」←ヤフコメとかTwitterによく居るよなとか思ったり。。

  • パトラッシュ さん

    戯曲としての出来は今ひとつ。最大の問題点はバッキンガム公の処刑で権力の頂点を極めたウルジー枢機卿がヘンリー王の離婚問題に絡み凡ミスで全てを失うという設定。ここは新しい女に夢中になった王と、新王妃にフランス王女を迎えて国の安定を図る政治家枢機卿との政治ドラマが展開していたら枢機卿失脚の意味も深くなり「ジュリアス・シーザー」のような歴史劇になったかも。おそらく未来の女王エリザベスの誕生まで描く祝典劇の性格上ムリだったのだろうが何とも惜しい。来年2月の公演で阿部寛の王と吉田鋼太郎の枢機卿がどう演じるのか楽しみ。

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