ウィリアム・サマセット・モーム

人物・団体ページへ

夫が多すぎて 岩波文庫

ウィリアム・サマセット・モーム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003225493
ISBN 10 : 400322549X
フォーマット
出版社
発行年月
2001年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,214p

内容詳細

モーム(1874‐1965)は「常に楽しんで戯曲を書いた」と語っている。そして観客を大いに楽しませる作品を書いた。夫の戦死を伝えられた妻が再婚する。そこへ思いがけず夫が戻ってくる―この戦争のもたらした悲劇を、モームは抱腹絶倒の喜劇に仕立てあげた。第一次大戦直後に上演され、ロンドンで、ニューヨークで大当りした作品。

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • のっち♬ さん

    第一次大戦後、前夫の戦死を知って再婚した美女ヴィクトリアだが思いがけず彼が帰還。本作を笑劇たらしめるのは、自分は良妻だと思い込んでいる彼女との結婚生活にうんざりした二人の夫が繰り広げる必死な押し付け合い、次いで事務弁護士が用意する専門の訴訟参加人を雇った離婚手続きだろう。エンタメを純粋に追求したユーモアの中にも、著者の苦々しい離婚体験が影を落としているようだ。自己犠牲に対する冷笑もさることながら、当時の離婚法(男女間のダブルスタンダード)に対する諷刺は極めて苛烈。オチはいささか弱いが肩の力を抜かせる作品。

  • KAZOO さん

    私は結構モームの作品はエッセイなどを含めて読んでいたつもりですが、戯曲をいくつも書いていたということを初めて知りました。この作品も日本でもかなり同じような状況が繰り返されて悲劇ということになっていると思うのですが、やはりモームということで、一筋縄ではいかない終わり方の喜劇になっています。原文で読みたい気がします。

  • やいっち さん

    戯曲作品。面白いが、ひねくれた現代からしたら、あるいは単調かもしれない。現代、舞台化するには、役者もだが、演出家の力量が問われるだろう。「人間の絆」の作家、モームの戯曲。モームは小説より戯曲に力を入れていたとか。小説「人間の絆」もストレス解消のために書いたとか。ある意味、2人の夫を振って新しい旦那を持つ妻がしたたかであり主役なのかもしれない。かなり人気の芝居だったらしい。だからか、日本でも、松たか子や大地真央主演で二度、舞台化されたことがある。

  • りつこ さん

    夫が戦死したという知らせを受けて夫の親友と再婚したヴィクトリアのもとに死んだはずの夫が帰ってくる。悲劇としかいいようがないストーリーなのに、これがとんでもなく面白い展開に。女もバカなら男もバカでエゴイストでみっともないけどどこか憎めない。書きながらモームもニヤニヤしてたんじゃないかなという気がして、こちらも読んでいてニヤニヤ。意地悪モームが楽しんで書いた作品という感じ。

  • ももたろう さん

    モームの戯曲。最高に面白かった。あらすじだけ見ると修羅場以外の何物でもない。それをユーモアと皮肉を交え、コメディカルに描く。絵に描いたようなワガママで自己中な女ヴィクトリア。彼女はその自己中ぶりで、自分からどんどん人が離れていくが、自覚がないため、それに気づかず自己中はエスカレートする。彼女に振り回される一人目の夫と二人目の夫。彼らは彼女の夫であることにほとほと疲れてしまい、互いに責任をなすりつけ合う。いずれにせよ、自分の事しか考えていない人間たちを、皮肉っぽくユーモラスに描いたモームらしい作品。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

ウィリアム・サマセット・モームに関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品