イーヴリン・ウォー

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ピンフォールドの試練 白水uブックス

イーヴリン・ウォー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560071960
ISBN 10 : 4560071969
フォーマット
出版社
発行年月
2015年01月
日本
追加情報
:
253p;18

内容詳細

転地療養の船旅に出た中年の作家ピンフォールドは、乗船早々、どこからともなく聞こえてくる騒々しい音楽や怪しげな会話に悩まされる。声はやがて作家の悪口となり、さらには襲撃計画まで…。姿なき敵に翻弄される小説家の悪戦苦闘を皮肉なユーモアをまじえて描いたウォー晩年の傑作を、吉田健一の名訳で贈る。

【著者紹介】
イーヴリン・ウォー : 1903年、ロンドン郊外のハムステッドに生まれる。オックスフォード大学では放蕩生活を送りながら学内文芸誌に関わり、成績不振で大学を中退後、パブリック・スクールの教師となる。1928年、教師時代の体験を基にした『大転落』を発表。1966年死去

吉田健一 : 小説家・評論家・翻訳家。1912年、東京に生まれる。ケンブリッジ大学キングズ・コレッジ中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NAO さん

    どこからか聞こえてくる謎の声に翻弄される作家の苦悩が、皮肉なユーモアを交えて描かれている作品。ミステリアスな展開だが、最後の最後に明かされるおちは、薬の過剰摂取や過労からくる○○。実際、晩年のウォー自身も、その経験があったそうで、ウォーの実体験を踏まえた作品ともいえる。以前の、人や社会に対する強烈な皮肉・風刺とは違った、ちょっと自虐的な話の中に、初老の人間の悲しみやおかしみも込められていて、他の作品とは違った印象を受けた。

  • 星落秋風五丈原 さん

    そこそこ売れてる作家ピンフォールドが船旅に出ているとどうも他人の話していることが全部聞こえてしまって気になって仕方がない。そのうち自分についても話しているらしくて…蓋をあけたらなぁんだ、というオチでした。

  • かわうそ さん

    延々と独り相撲を続けながら最終的には力任せに試練を突破してしまうピンフォールド氏の姿に大笑い。いやこれは面白かったです。

  • hasegawa noboru さん

    冒頭の章「中年の芸術家の肖像」が訳者吉田健一自身の文章かと思わせるようで懐かしい。主人公ピンフォールド氏は五十一歳になる中年の小説家。書けば本も読まれて、外国にも翻訳されている。今はイギリスの田舎で静かに暮らす。年下の妻が農園を経営し、<丈夫で器量よしで充分に躾られた>大勢の子供を持ち、育てるに困らない収入のある富裕層。彼の趣味は<消極的な性質のものばかりで、彼はプラスチックや、ピカソや、日光浴や、ジャズや、その他どういうものであっても、彼自身の生涯のうちに現れたものはすべて大嫌いだった。>時おり神経痛や

  • ネムル さん

    超自虐的電波小説。自分への悪口が延々とどこからか響いてくるという神経症的なノイローゼ小説にしかなりえないようで、そこに試練として立ち向かい、何ということでもなくさらりと終わってしまうあたりが、なんともへそ曲がりユーモア小説。笑った。

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イーヴリン・ウォー

1903‐1966。ロンドン郊外のハムステッドに生まれる。オックスフォード大学では放蕩生活を送りながら学内文芸誌に関わる。大学中退後、画家を志すも断念。パブリック・スクール進学予備校の教師となる。22歳の時、自殺未遂。1928年、教師時代の体験を基にした『大転落』を発表。『卑しい肉体』(1930)で

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