イマーヌエル・カント

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純粋理性批判 4 光文社古典新訳文庫

イマーヌエル・カント

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334752231
ISBN 10 : 4334752233
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,366p

内容詳細

超越論的な分析論を終え、いよいよ超越論的な弁証論が始まる。この巻では、理性の誤謬推論として、心が実体(存在するもの)で、単純(分割できない)であり、破壊できないものであり、不死のものとして身体の死後も滅びることがないという伝統的な形而上学の霊魂論が批判される。

目次 : 第1部 超越論的な原理論(超越論的な理論学(超越論的な弁証論(純粋な理性の概念について/ 純粋理性の弁証論的な推論について)))/ 補遺

【著者紹介】
イマヌエル・カント : 1724‐1804。ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた

中山元 : 1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェルナーの日記 さん

    本作の第4巻。本書から『超越的な弁証論』が始まる。ここでは、前巻で考察した”理性”(理性には2つあって、”論理的な使用能力”&”実在的な使用能力”)の概念を統合(これを”理性の統一”と呼ぶ)し、『原理を作る能力』と規定して知性(訳によっては『悟性』としている)の規則と明確に分けた。ここから3種類の『理性推論』(1.”知性を使って1つの規則(大前提)を考察し、2.”判断力”を使って、ある認識を規則に従って包摂(小前提)する。最後に”理性”を使ってアプリオリに、自身の認識を規則の述語に規定する(結論)。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    徐々に読みたくなくなっていく(汗)。。それでも一つぐらいは、と、人間の最大の自由(傍点)を目的とする体制は、各人の自由が他人の自由とともに共存することができる(傍点)ようにする<法>にしたがって定められる(58頁)。ドイツ人カント、散歩時間厳守のカントらしく、法の峻厳さを垣間見れた箇所である。

  • かわうそ さん

    知性ももちろん推論はできますが、分析的な推論のみしかできません。この分析的な推論とは第3なものの介在しないで、推論される命題が第1の命題に既に含まれていることです。一方で理性は根拠として示された認識以外に別の判断を加えることで可能になる理性推論を司るのです。つまり、理性推論は経験という枠組みから出ていくものなのです。知性においては経験から逃れるということは不可能で理性の段階になって初めて経験に縛られない推論が可能となります。この理性は知性が第1命題を出したあと、判断を経た後の結論を出す役割を担っています。

  • ころこ さん

    アンチノミーがなぜ議論になるのかは、本書の該当箇所である超越論的誤謬推理からの結論だからです。人間が主体として人間の限界の内で考えると誤謬が発生する。しかし、それを誤謬といえるからには超越論的な審級がなければ判断できない。そこで超越論的仮象が措定されるのですが…人文学は人間を対象にしているので、主体も対象になる。対象にされている主体の影響は人文学の問題となるという再帰性にも似た考え方ですが、人間は人間の能力の外部にあるモノを想像できるというSFの様な能力があり、人間の素晴らしさと同時に限界でもあります。

  • chanvesa さん

    理性に対する「批判」というか限界性を規定していく過程は難しく、ちっとも理解できないものの、感覚的に納得できる。人間の理性なんて過信してはいけないと最近よく思う。復古的な道徳観ではなく、人間本来の道徳を問い直す必要があると思える。その時143頁の「道徳的な法則は心構えの誠実さという意識を、それがいかなる利益をもたらすものでもないのに、たとえ死後の名声というはかない希望を捨ててでも大切にすべきことを人間に教える」という言葉は、カントがこれまで見せなかった本音であろうし、今でも重い言葉だ。

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