イタロ・カルヴィーノ

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魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇 岩波文庫

イタロ・カルヴィーノ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003270974
ISBN 10 : 4003270975
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
257p;15

内容詳細

子どもたちの海遊び、戦争ごっこや冒険、憎みきれない菓子泥棒、空を行き交うミサイルを見上げる未開部族―。まだカルヴィーノ(1923‐85)が作家としての方向性を模索しながら、編集者、ジャーナリストとしても活躍していた時期の、ユーモラスで寓話的な初期短篇集。速さ、透明性、具体性、簡潔性、軽さ―カルヴィーノ文学の特質すべてがここにある。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    短編15 戦後の貧しさがまだまだ残るころ。牧歌的風景。川の水の下にいる魚のように、するりと逃げて捕まえられない女の子や動物。『菓子泥棒』ケーキがあふれていたら、盗む方もベトベトになる。指も顔も突っ込む。味わう。『愛−故郷を遠く離れて』背中にある彼女のエクボに頬を寄せるボク。『小道の恐怖』パルチザンにドイツ兵にファシスト。でも、しなやか。『蟹だらけの船』女の子は飛び込んで泳げるんだよ。『うまくやれよ』子供だからって女の子を使って儲けるなよ、腕力もないんだから。『動物達の森』『誰も知らなかった』動物は賢い。

  • KAZOO さん

    岩波文庫から新訳を含めてのカルヴィーノの15の短編が収められた作品集が出版されました。私は子供向きかあるいは大人向きかわからない感じの部分が好きで彼の作品集は比較的今までにいくつか読んできました。この中でも前半の作品は比較的若い人向きですが、後半はややとっつきにくくなっている感じがしました。楽しめました。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    「街に吹く風」は全く、噛み合わない会話なのに陰鬱な気分にならざるを得ない生活と比べると落ち着くのが不思議だ。「菓子泥棒」は憎めない泥棒たちの遣り取りが笑えます。そんな事よりもお菓子を強奪した方がいいのにさ!しかし、食べたら止められなくなる状況は、スイパラに挑戦して身体中の毛穴から生クリームが出そうな気分になった人にとっては悪夢的かも(笑)「蟹だらけの船」は男子と女子の違いが如実に表れているな。「空を見上げる部族」は序文からしてパンチが効いている。また、『オン・ザ・ミルキーロード』の始まりを思い出してしまう

  • えりか さん

    初期短編集。実験的?な物語の多い印象の彼であるが、初期だけあってもっとストレートに伝わってくる。全体的に物語の背景に戦争があり、暗い影を落としている。想像力が不安を煽り、経験が危険を予知し、無知が落とし穴を避ける。常に危険や恐怖は迫ってきていて、そういうものを(運よく)回避しながら生活しているのかもしれない。【魔法の庭】この話、不安というものを強く感じた。素敵で楽しい魔法の庭に迷いこんでしまったものの、不安が頭から離れない子供たち。大人になるにつれ現実が頭をかすめ、魔法を楽しめなくなるのかもしれない。

  • かわうそ さん

    イタリアの片田舎、戦争、若さ、ユーモア、少し哀しくてときどき優しい。幻想小説ではないけれど、ちょっとした魔法を感じる寓話のような安心感のある作品集。お気に入りは「小道の恐怖」「菓子泥棒」「うまくやれよ」あたり。

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イタロ・カルヴィーノ

1923‐85年。イタリアの作家。第二次世界大戦末期のレジスタンス体験を経て、『くもの巣の小道』でパヴェーゼに認められる。小説の他、文学・社会評論など

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