最高の演奏陣で登場、ベル・エポックの美しすぎるピアノ・デュオ
レイナルド・アーンの器楽曲は、予想外に隠れファンが多いのに驚かされます。歌曲同様に美しく人好きのする音楽でありながら、主に楽譜の入手が困難なため手掛ける人々が少なかったので大歓迎と申せましょう。
そして待望のピアノ・デュオ作品全集の登場です。四半世紀前にヴァロワ・レーベルからフセイン・セルメットとクンウー・ペクによる「全集」と銘打ったシリーズが開始されましたが、Vol.1以降リリースされずに終わりました。このアルバムは全2巻で全曲収録となっています。
アーンの音楽はベル・エポック期のパリならではの白粉の匂いのするよう色気と、芳醇なワインのような味わいが魅力。ここに収められた各曲もメロディの美しさと洗練されたセンスに陶酔させられます。
演奏はハイペリオン・レーベルのリスト・ピアノ曲全集で知られるレスリー・ハワード。テクニックはもちろん、透明なタッチと上品な歌心が特徴で、アーンの音楽にピッタリ。チッコリーニが激賞した若手のマッティア・オメットと極上の世界をつくりあげています。(輸入元情報)
【収録情報】
アーン:2台ピアノ&連弾曲全集
Disc1 2台のピアノのための
● ひもときしリボン(12のワルツ) (1915)
● 傷病兵の眠りのために(全3曲) (1915)
● メランコリックなカプリス (1897)
● スケルツォ・レント (1891)
Disc2 ピアノ連弾のための
● アリアと牧歌の形式による小品 (1896)
● 7つの子守歌 (1904)
● ライネッケの旋律によるあどけなき変奏曲 (1905)
● アイルランド民謡による3つの前奏曲 (1893)
● シャルル・ルヴェーデの主題による変奏曲 (1892)
レスリー・ハワード(ピアノ)
マッティア・オメット(ピアノ)
録音時期:2014年3月8,9日(Disc1)、2015年2月22日(Disc2)
録音場所:パドヴァ、サラ・デッラ・パルディ
録音方式:ステレオ(デジタル)