アーベル:交響曲集
18世紀に一度は衰退した楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバにおける音楽史上最高の演奏家とされるカール・フリードリヒ・アーベル。当時開発されたばかりの楽器の演奏も難なくこなし、イングランドではバッハの息子、ヨハン・クリスティアンと当地初の「予約制定期演奏会」を開催し、自身の作品の他、この時代に作曲された他の作曲家の作品の人気普及にも一役買いました。アーベルの作品はコンパクトな形式と洗練された様式を持っていたため、8歳のモーツァルトがロンドンで彼の作品(作品番号7 第6曲)を筆写したスコアは、長らくモーツァルト作品として信じられていたほどです。
この2枚組にはアーベルの作品番号1と4の交響曲を収録。どれも3楽章形式で書かれ、1セットは6曲となる規則正しい曲集ですが、作品の表情は様々で、第2楽章の美しさは格別です。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
アーベル:
1. 交響曲変ロ長調 Op.1-1, WK 1
2. 交響曲ハ長調 Op.1-2, WK 2
3. 交響曲ニ長調 Op.1-3, WK 3
4. 交響曲変ホ長調 Op.1-4, WK 4
5. 交響曲ヘ長調 Op.1-5, WK 5
6. 交響曲ト長調 Op.1-6, WK 6
Disc2
1. 交響曲ニ長調 Op.4-1, WK 7
2. 交響曲変ロ長調 Op.4-2, WK 8
3. 交響曲変ホ長調 Op.4-3, WK 9
4. 交響曲ハ長調 Op.4-4, WK 10
5. 交響曲ト長調 Op.4-5, WK 11
6. 交響曲ニ長調 Op.4-6, WK 12
ケルン・アカデミー
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
録音時期:2016年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)