アーサー・ミラー 3 みんな我が子/橋からのながめ ハヤカワ演劇文庫

アーサー・ミラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151400377
ISBN 10 : 4151400370
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;16

内容詳細

第二次大戦後のアメリカ。特需により事業を成功させたジョーと、息子の戦死を受け容れられないケイト夫婦のもとへ、一家の恐るべき秘密を知る人物が来訪し…(「みんな我が子」)。ブルックリンに暮らすエディは、不法移民の従兄弟ロドルフォを匿う。だが溺愛する姪とロドルフォが恋仲になると、エディは正気を失っていくのだった(「橋からのながめ」)。戦争や家族の問題を鋭く描いた傑作2篇を収録。

【著者紹介】
アーサー・ミラー : 1915年ニューヨークに生まれる。ミシガン大学で演劇を学び、在学中からラジオ・ドラマの脚本を執筆。1944年「幸運な男」でブロードウェイ・デビュー。「セールスマンの死」(1949年)は、エリア・カザン演出で上演され、トニー賞、ピュリッツァー賞を受賞。1965〜69年、国際ペンクラブ会長を務めた。私生活では女優のマリリン・モンローと結婚していたことでも知られる。2005年2月没

倉橋健 : 1919年生。早稲田大学文学部英文科卒、早稲田大学教授、演劇博物館館長を歴任、2000年5月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Bashlier さん

    3/5 『橋からのながめ:古典毒親問題』義理の娘を偏愛し、いつまでも支配下に置こうとする父親を描きます。時の流れと周囲の人々が彼と娘を引き離そうとしますが、いかなる手段を使ってでも手元に置いておこうと意固地になるばかり。そんな養父の重すぎる愛情から逃げ出したい娘は、自由に手を伸ばそうと、ある選択をする。その小さな勇気が、歪んだ愛情を持つ父親の目には許しがたい大罪のように見え・・・。来週観劇予定。登場人物のキャラが際立っているため、役者さんがどう演技されるか。楽しみです!

  • りえこ さん

    2作品とも、とても良かったです。心理描写が繊細で、芝居として、とても演じたくなる作品。日常から大きなドラマにつながっていく道筋が、とてもリアルに描かれていました。

  • nightowl さん

    みんな我が子:平和な日曜日の朝。一家の大黒柱はご近所さんと話をしている。同日息子の幼馴染でもある婚約者がやって来るが、何やら大黒柱が戦時中あることを行い彼女の父親に責任を擦り付けていたらしい…/穏やかな一家にじわじわ崩壊の影が忍び寄るのがとても辛い。利己主義はマイナス面で自分に後で返ってくることを痛感。橋からのながめ:親代わりに育てて来た姪っ子が不法就労者と付き合い出したのが気に入らないエディ。やがて事件が起きる。/シンプルな筋書きで解説にあるようにギリシャ悲劇風の作品。見せ場の詰まった無駄のない戯曲。

  • むぎ さん

    NTLiveで「橋からのながめ」を観たので、その足で本を読んだ。同書収録の「みんな我が子」もあわせて。両作品とも父性が崩壊させられる過程を描いているけれど、「橋から〜」の父はシチリア移民で毒性強めの純な男性性が基礎にあり、「みんな〜」はアメリカンドリームを体現した父性が基礎にある。言動だけ追うとどちらの父もヤバい奴だが、エディは自分の許容しがたい性衝動や最後の妻の言葉からエグい苦しみを味わうし、ジョーより悪いのはそもそも戦争産業のほうだろう。少なくとも家族の構成員に「諸悪の根源」は居ないのではなかろうか。

  • げんなり さん

    実際、ドラマトゥルギーだのなんだのと考えながら読まなくとも、十分以上に面白く、そして演出によってまた様々な変化の楽しめそうな作品。ごく普通に生きていそうな人々の、少しずつ悲劇的瞬間へ滑り落ちていくそのダイナミクスが力強い。3635

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