さがしています

アーサー・ビナード

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784494007509
ISBN 10 : 4494007501
フォーマット
出版社
発行年月
2012年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
32p 26cm(B5)

内容詳細

「おはよう」「がんばれ」「いただきます」「いってきます」「ただいま」「あそぼ」そのことばをかわすことができる、みんなの生活は、どこへいったのか?1945年8月6日の朝、ウランの核分裂がヒロシマでひきおこしたことは、どこまで広がるのか?ピカドンを体験したカタリベたちは、今の日本をじっと見つめているのだ。その視線の向こうにあるのは―。

【著者紹介】
アーサー ビナード : 詩人。1967年米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作、翻訳を始める。詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『左右の安全』(集英社)で山本健吉文学賞を受賞

岡倉禎志 : 写真家。1963年東京生まれ。日本大学芸術学部卒。在学中より故三木淳氏に師事。現在、エディトリアルを中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    あの日、1945年8月6日の原爆投下で持ち主を失った物たちのつぶやき。爆心地から200mに位置したM井理髪店に掛けられていた時計。それは今も8時15分を指したまま、永遠に「おはよう」の後の「こんにちは」を探し続けている。ここに取り上げられた14の語り部であるモノタチの声なき声を言葉にして伝えてくれたのがアーサー・ビナードさんだ。彼はもちろん日本語でそれを語る。なぜなら「ピカドン」は日本語でしか、さらにはそれを経験した人たちにしか語れない表現だからだ。こうして半ば形を失ったモノタチは言葉によって永遠となる。

  • やすらぎ🍀 さん

    人が人を殺すための兵器に、生身の人が敵うわけはない。ウランほんの1キログラムがすべてをぶち壊した。…みんな平和になる方法を探しているのに、今も争いを続ける者は、世界を分断して何を求めているのか。…鍵は扉を開けるためにあって、閉じ込めるものではない。生存競争を続け、上に立つものが狂い、金に目がくらみ、権力を振りかざす。破壊、差別、偏見。家族や友人を失い、みんな泣いているではないか。なぜ、残された人たちの未来をも支配するのか。…大切な人の声。おはよう、いってきます、ただいま、おやすみ。そんな日常を奪わないで。

  • KAZOO さん

    すばらしい絵本です。内容は地味で一般受けはしないかもしれません。ただこの本が外国人によって書かれているということに意味があるのでしょう。被爆地に残されたものとこの筆者の簡潔な言葉が身に沁みます。すべての人に読んでもらいたい気がします。

  • めろんラブ  さん

    1945年8月6日のヒロシマ。夏の暑さとは異なる、禍々しい熱。遺されたものたちは言葉を持たないが、心を砕いて寄り添う通訳者にほだされて、とつとつと語り出す。「さがしています」と・・・。失ったものを喪ったと受け入れるには、途方もない時間が必要だろう。「何を」から「何故」「何のために」探し続けるのかに変遷を遂げた時、長い道程の終焉にたどり着く。そこに救いはないけれど、祈りはあると信じたい。アーサー氏の眼差しは、鋭いながらも温かく地獄の底を照らし、岡倉氏が捉えた陰影は、遺品の雄弁さを際立たせている。

  • 紫 綺 さん

    広島原爆の悲惨さをアメリカの方が綴った写真絵本。その言葉が戦後生まれの私たちにも深く深く浸透。岡倉禎志さんの写真も心の奥底まで沁みてくる。泣きそうになる本。

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