アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

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中二階のある家 ある画家の物語

アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784896421002
ISBN 10 : 4896421000
フォーマット
出版社
発行年月
2004年04月
日本
追加情報
:
20cm,93p

内容詳細

人生はこの一瞬に…画家と富裕地主の娘と夢のような恋―過酷な農奴解放の時代に永遠の乙女像を描いた優雅で魅力的な短篇。

【著者紹介】
アントンP・チェーホフ : 1860年1月17日、南ロシアのタガンローグで食料雑貨商の子として生まれる。古典中学の頃から苦学を重ね、モスクワ大学医学部在学中も家計を助ける為、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。’90年のサハリン旅行、’92年の飢餓者救援運動への参加等、社会的関心も高く、胸の病いを抱えつつ社会活動や多彩な創作を展開した。市井に取材し、ありふれた出来事の中に人生の深い意味を描き込み、社会の醜くさを描きながら明るい未来を予感させる作品も多い。1904年7月2日、ドイツのバーデンワイラーで客死

工藤正広 : 1943年青森県黒石生まれ。北海道大学卒。現在同大学教授。ロシア文学者・詩人

マイ・ミトゥーリチ=フレーブニコフ : 現代ロシアグラフィック派の創始者ピョートル・ミトゥーリチと母ヴェーラの第一子として1925年モスクワに生まれる。父母の温かい愛と芸術の指導、ロシア未来派の代表的詩人である伯父フレーブニコフの精神的影響等を受け、優れた芸術家となる。作品はロシアの主要美術館はもとより日本、ブルガリア、ドイツ、アメリカ等で収蔵されている。絵本や物語の挿絵も多く手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    「チェーホフ没後100周年記念出版」で、訳者の「チェーホフの短篇でどうしても一篇を推薦せよと言うなら「中二階のある家」が挙げられるであろう」という思いが形となった本。表紙も含めたマイ・ミトゥーリチの絵も訳者のたっての願いで実現。

  • キジネコ さん

    「非凡な才能を認識し、もっぱら最高の目的のためだけに生きるならば、神の様な存在になれる。でもそうは・・・、人類は、退化し、そしてその才能の痕跡さえも残らないことになる」と主人公は言う。風景画家という非生産的なシゴトにつく芸術家の恋の切所に於ける言葉ですが、時代の動きとともに、革新と旧守のあいだで揺れる人心が、必ずしも正しい選択をしていない・・そのことへの警句とも聞こえてきます。同時に、切ない恋の思い出を、全ての読者が共有し、恋しい人のいる窓辺を眺めて、ため息をついたあの日のことにも、きっと思いあたる筈。

  • relaxopenenjoy さん

    未知谷のチェーホフコレクション3冊目。ちなみに、コレクションと銘打っておきながら、大きさだったり、文章の方向(縦書が多いけど横書きもある!)だったり、オールカラーか否かなど、全然揃っていない笑 本作は画家と姉妹の物語。主人公と姉の激しい議論、どちらの主張にも頷けるところがある。妹ミシューシャは、チェーホフの愛した女性がモデルになっていたり、本作はチェーホフ自身の医者としての活動なども多いに下敷きにされているのだろう。コバルト色の表紙も美しい。訳者の本作への思いが綴られている解説が、ちょっと長い…

  • けいこう さん

    訳者のエッセイがついてる。内容がかわいい。カマトトかもしれない。不勉強で知らないのだけども、グロモフという人のチェーホフ本の邦訳は出版されてるのでしょうか。

  • 保山ひャン さん

    つねにぶらぶら何もしないで過ごすことが身についた風景画家が、姉妹と知り合う。画家は妹と恋におちそうになるが、診療所や学校を建てようと運動する姉と意見が真っ向から対立する。画家の考えでは、休みない肉体労働で余裕のない民衆にとって、診療所や学校は新たな鎖になるだけだというのだ。姉に交際を反対されて、妹は恋をあきらめる。苦しむ民衆に対して何をするのが最適なのかの議論は、今でも難しい問題だ。それと恋の行く末が関連してしまうのがしかたないのか、関係ないのかも、いまだに難しい。う〜む。

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