アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

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チェーホフ全集 12 ちくま文庫

アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480028129
ISBN 10 : 4480028129
フォーマット
出版社
発行年月
1994年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,600p

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読書メーターレビュー

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  • syaori さん

    『シベリアの旅』と『サハリン島』を収録。当時のサハリンは囚人による農業植民地で、各管区の入植地や刑務所の様子、土地の事情を考慮しない「行きあたりばったり」のお役所仕事、ただもう貧しい現地の生活などが様々な記録やサハリンの歴史などを引きながら示されます。またそこに生きる、喧嘩や濡れ衣といった「ありふれた」事件で流されてきた人々の素描にはチェーホフの作品に見られるやがて悲しき人間喜劇に通底するものがあって、貴重なルポであると同時に、作者の人間観・人生観の基礎が窺えるという意味でも貴重なもののように思いました。

  • 田中 さん

    「1Q84」で印象深いギリヤーク人。サハリンの異民族だ。実際に村上さんはサハリンに行った。その辺の話は「東京するめクラブ」に収録されているので御覧下さい。その本もポップでルーズ。村上春樹がサハリンに関心を持つことになったこのルポは、立体的で実際の記録だ。ロシア政府が囚人を流刑し植民地化をはかった極東未開の島。初期時、日本(松前藩)もロシアと共同で領地にしていた。北海道から移動したアイヌ人の描写は写実的だ。全編で囚人の劣悪な環境を知る。人間性を損なう彼らの待遇にチェーホフが虚しく呆れる心境が伝わってくる。

  • ちあき さん

    チェーホフ1890年の旅の記録。「シベリアの旅」の描写する文体と「サハリン島」の精査し診断する文体の異質さがきわだっている。詳細な記述からうかびあがってくる流刑植民地のシステムは醜悪の一語であり、住民の生活は過酷としかいいようがない(とくに結婚と同棲のシステムは戦慄せざるをえない)。この旅のあとで「すぐり」や「箱に入った男」が書かれたことにふかく納得する。また、ギリヤーク人やアイヌに関する記述は、帰途彼が日本へ立ち寄っていればさぞ興味ぶかい観察記を残しただろうと思わせる。

  • eneo さん

    勿論『1Q84』商戦にやられて買ってしまった訳ですが、1890年のサハリン島について、このような形で知ることになるとは。びっくりです。しかし読み終わっても、何がチェーホフを極東に駆り立てたのかは今ひとつわからず。囚人達の聴き取り調査とかをしていて、チェーホフは楽しかったんだろうか? とにかく好奇心だけで動いているって感じ? 書かれた物自体より、それを書こうと思った心持ちが興味深い。

  • 刳森伸一 さん

    ルポルタージュ2作品。メインは当時流刑地として使われていたサハリン島の調査報告ともいうべき「サハリン島」。詳細な調査と人道主義的知見が融合した独特な作品。医者兼作家ならではといったところか。

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