アンデシュ ルースルンド

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ボックス21 ハヤカワ・ミステリ文庫

アンデシュ ルースルンド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151821547
ISBN 10 : 4151821546
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
592p;16

内容詳細

リトアニア人娼婦のリディアは売春斡旋業者から激しい暴行を受け病院へと搬送された。意識を取り戻した彼女はある行動に出る。医師を人質に取り、地階の遺体安置所に立てこもったのだ。同院内で薬物依存患者の殺人事件を捜査していたグレーンス警部は、現場で指揮を執ることになるが…。果たしてリディアの目的は?そして事件の深部に秘められた、あまりにも重い真相とは何か?スウェーデン警察小説シリーズ第二弾。

【著者紹介】
アンデシュ・ルースルンド : スウェーデンの作家。1961年生まれ。ジャーナリストとしての活動を経て、ベリエ・ヘルストレムとの共著である『制裁』で2004年に推理作家デビュー。北欧ミステリの最高峰である「ガラスの鍵」賞を受賞した。『三匹間の死角』(2009年)で英国推理作家協会(CWA)賞インターナショナル・ダガー賞を受賞したほか、日本では『熊と踊れ』(2014年、ステファン・トゥンベリとの共著)で『このミステリーがすごい!』、「ミステリが読みたい!」などの年間ミステリランキング一位を獲得するなど、国際的に高い評価を得ている

ベリエ・ヘルストレム : スウェーデンの作家・評論家。1957年生まれ。かつて服役囚だった自身の経験から、犯罪防止団体を設立。取材に訪れたルースルンドと出会い、『制裁』を共著して推理作家としてデビューした

ヘレンハルメ美穂 : 国際基督教大学卒、パリ第三大学修士課程修了、スウェーデン語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    作家は二人で執筆しているのだから、あのラストは読者に予想がつくものだし、警部達の心の動きの不可解さを読者が指摘すると予想はしていたと思う。しかし、不十分さを残してでも、彼らは告発したかったのだと思う。女性の社会進出が世界有数の国で、男性に屈辱的に扱われている女性達がいるということを。女性に乱暴したいという男達の欲望の処理のために、外国人を食いものにしているということを。北欧ミステリを読むたびに、女性が性的に乱暴される場合の過酷さが筆舌に尽くしがたいことに、いつも底に潜む闇を見せられる気がする。

  • のぶ さん

    人質事件をテーマとしたサスペンスと、警察小説がうまく融合した作品だった。話の中心となるのは、リトアニアから人身売買でスウェーデンに来た娼婦、リディア。序盤リディアがポン引きの男に暴行を受け病院に搬送される。意識を取り戻した彼女は人質を取り、霊安室に立て籠もった。このあたりのサスペンスは読ませ処で、読む手を止めさせなかった。やがて物語は事件の真相の捜査に移るが、何だか迷宮に入り込んだような展開になって行く。やがて明かされる人質事件の真相。とても良く出来た面白い作品を堪能しました。

  • 巨峰 さん

    ラスト3行は途中で予想がついたけど。刑事たちの人間臭さがいいと思った。かなりの傑作ミステリだと思います。借金という名目での人身売買って世界で普通に行われている。日本の外国人実習生もセックス産業じゃないにしても、この小説と似たり寄ったりの状況だと思う。社会がこういう行いにもっと厳しい目を光らせないと、不幸の連鎖は絶対に止まらないと思う。

  • ナミのママ さん

    シリーズ2作目。スウェーデンで2004年に書かれた警察小説。他国からの未成年人身売買、性奴、強制売春。17年後の現在にはなくなっていると思いたい。そんな女性の命をかけた反乱・病院立て籠り事件。麻薬依存者殺人事件捜査のため、たまたま同病院内にいたグレーンス警部は両事件の捜査指揮官となる。この主人公のグレーンス、外見も性格も魅力的ではない。さして優秀とも思えない、むしろイヤミな男だ。本作、社会的背景は重いし、事件解決にスッキリ感はない、登場人物にも惹かれない。なのに読んでしまった、不思議と次も読みたい。

  • ちえ さん

    福祉国家として知られるスウェーデンの社会問題、闇の部分に焦点を当てているミステリーシリーズ。読んでいて辛く凄惨な場面が続くが読ませる力はやはり凄い。それでも少し前に読んだ次作の「地下道の少女」の方が私としては好み。とにかくこの本の読後感の悪さ。リディアが命を懸けて伝えようとした事実と〈私たちみたいな女性をこれ以上増やさない〉という願いが、男達の保身や的はずれの男尊女卑のために揉み消されてしまう事がやりきれない。マントの女は途中から想像出来たけれどやはりそうか…。

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