精神疾患診断のエッセンス DSM‐5の上手な使い方

アレン フランセス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784772413527
ISBN 10 : 4772413529
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
251p;19

内容詳細

DSM-5に定義された診断基準は臨床において非常に役立つものであるが、バイブルのように使うのではなく、患者の役に立つように柔軟に活用していくことが必要になる。
本書は、各精神疾患のスクリーニングのための質問例と診断典型例の簡潔な記述から始まる。各疾患の本質を捉えやすくするために診断典型例を挙げ、より記憶に留められるような工夫がなされている。典型症例の記述に続いて、筆者が長年にわたり行ってきた診療、若手医師への指導内容、そしてDSM-III、DSM-III-R、DSM-IVの作成にかかわってきた経験を踏まえ、包括的な鑑別診断を示し、除外すべき状態や「各診断のコツ」も明示している。また各精神疾患に対応するISD-9-CM分類コードも示している。
過剰診断を減らすための注意と、流行の診断による影響・その対策、DSM-5を読み解く上での注意点も書かれているので、是非診断基準と合わせサブテキストとして活用していただきたい。

著者:

訳者
大野 裕(おおのゆたか):(独)国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター
中川敦夫(なかがわあつお):慶應義塾大学医学部 クリニカルリサーチセンター

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ソーシャ さん

    『正常を救え』でDSM‐5の改訂を批判したアレン・フランセス先生が、DSM5を使うときの留意点についてまとめた本。もともとの診断基準は書かれていなくて、それを当てはめるときの注意点が書かれています。アメリカの文化や精神医療が垣間見える記述があり、そこがこの本の味ですね。

  • しげる さん

    読み易く、分かり易かったと思う。スクリーニングのための質問例があることや除外項目が幾つも載っていることで疾患をいろいろ混ぜて理解していたことに気づかされた。初めてDSMの本を読んだ。もう少し、自分に背景知識があればまた面白くなるかと思う。作者(訳者)の意見がところどころ別に書いてあり、それが実用的な面をさらに補強しているのでは。作者の意見が押し付けがましくなく、読者に任せられているのもこの本のいいところだと思います。

  • たろやま さん

    DSMの読み方.よく知らないけど、たぶん向精神薬のマーケティングって相当なんだろう.それでも、精神科医療に燃えている著者の意気込みが伝わる.

  • 猿谷透 さん

    DSM5はアメリカ精神神経学会編纂の精神医学の診断マニュアルであり、このファイブが2013年に改訂された最新版である。その診断基準に批判的解釈をくわえているのが本書であり、診断名が一人歩きして流行診断になってしまったり、生物学的基礎を持たない砂上の楼閣になることに警笛を鳴らしている。昔からこの診断基準を馬鹿にしていた日本の精神科医は多いのだが、アメリカにも流行に流されない、まともな精神科医がいることを確認することが出来る貴重な書である

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