アルファーノ、フランコ(1875-1954)

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DVD 輸入盤

『シラノ・ド・ベルジュラック』全曲 ズナニエツキ演出、フルニリエ指揮、ドミンゴ(2007 ステレオ)

アルファーノ、フランコ(1875-1954)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2110270
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

『シラノ・ド・ベルジュラック』の新たな映像!
ドミンゴ貫禄のシラノ役!
日本語帯付き

その大き過ぎる鼻ゆえに自らを醜いと思い込んだ詩人で剣豪、哲学者でもあるシラノ・ド・ベルジュラックをめぐる有名な物語を、プッチーニ『トゥーランドット』の補作で知られる作曲家、アルファーノがオペラに仕立てた興味深い作品の2種類目のDVDが登場。

【映画や音楽に人気の題材】
フランス文学作品の中でも特に有名なこのストーリーは、すでに書物や映画によって広く知られていますが、作曲家の創作欲をかきたてる要素も強いようで、同名のオペラとしては、アルファーノのほかに、タンベルク[1930- ]という作曲家の作品があり、また、オーケストラの作品としては、フェルステルの「交響組曲」や、ワーヘナールの「序曲」、コンスタンの「組曲」、ロベール・ヘルベリッグスの「ホルン協奏曲」が、ミュージカルでは、リーヴスやシュブリングスのスコアが、フィルムでは、ティオムキン、ダムロッシュ、プティ、シャイアらのスコアが知られています。

【アルファーノのシリアスな力作】
フランコ・アルファーノ[1875-1954]による『シラノ・ド・ベルジュラック』[1933-35]は、エドモン・ロスタン[1868-1918]が29歳のときに書いた戯曲を、マスネの一連のオペラ台本作者としても名高いアンリ・カインが台本に仕立てたものに付曲した4幕もののオペラで、1936年、セラフィンの指揮によりローマ歌劇場で初演されています。
 生涯にただ一度恋をして、そのくせ二度も恋を失ってしまったロクサーヌ、恋人から愛を得ることなく自殺同然に戦死したクリスチャン、そしてクリスチャンの恋文の代筆という形でしか真に愛する女性にアプローチできず、死のときを迎えても愛を告白することができなかったシラノ・ド・ベルジュラック、という具合に悲劇的な要素の強い筋書きゆえ、アルファーノの音楽の筆致もきわめてヴェリズモ風に克明なものですが、喜劇的な部分での音楽もその大まじめさもあってかえって味わいがあり、フランス文学屈指の名作といわれる原作の幅広い魅力に、歌とオーケストラの力で迫ろうとするアルファーノの気概が十分に伝わる作品となっています。

【あらすじ】
主人公のシラノ・ド・ベルジュラックは、大き過ぎる鼻に劣等感を抱き、好意を寄せる美女ロクサーヌに自分の思いを告げることがなかなかできません。一方、そんなシラノの気持ちなどまったく知らない彼女は、シラノと同じ隊に所属する美男の軍人、クリスチャンに思いを寄せていることをシラノに告白、さらにそのクリスチャンからも女性にもてない云々という相談を受けたこともあって、仕方なくシラノは二人の仲を取り持つべく、クリスチャンの恋文の代筆をすることにします。
 詩人シラノが自分のロクサーヌへの思いを心を込めて書いたこともあってか、代筆恋文はたちまちロクサーヌの心を打ち、回を重ねるごとにロクサーヌはクリスチャン本人よりも、恋文の方に夢中になってしまうのです。そのことに気がつき、傷ついたクリスチャンは、シラノに向かって恋文の本当の作者を明かすように言い、その後、自ら望んだかのように戦死してしまいます。シラノはロクサーヌへのいつもの代筆恋文に、死を覚悟し戦に臨むという文章をしたためた別れの手紙を書きます。
 15年後、暴漢の闇討ちにより重傷を負ったシラノは、死を覚悟し、怪我を隠して修道院のロクサーヌのもとを訪れます。亡きクリスチャンの友人としての思い出話などを交わしますが、ロクサーヌから手渡されたくだんの別れの手紙を、暗闇の中で朗々と読みあげてしまったため、諳んじていたことが発覚、手紙の作者がシラノであったことをロクサーヌに気づかれてしまいます。シラノの愛に気づいたロクサーヌですが、彼の怪我は重く、シラノはロクサーヌに看取られながら息を引き取ります。

【貫禄のドミンゴ】
歌手陣では、これが121番目の持ち役になるという大ベテラン、ドミンゴの熱演が光ります。ロクサーヌ役のラドヴァノフスキーはアメリカのソプラノで輝かしい美声の持ち主。クリスチャン役のチャコン=クルスはメキシコの新進テノールで、張りのある声で人気上昇中。演出はポーランドのズナニエツキ、指揮はフランスのベテラン・オペラ指揮者フルニリエが担当。

【収録情報】
・アルファーノ:歌劇『シラノ・ド・ベルジュラック』全曲
 シラノ・ド・ベルジュラック:プラシド・ドミンゴ(T)
 ロクサーヌ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー(S)
 クリスチャン・ド・ヌーヴィエット:アルトゥーロ・チャコン=クルス(T)
 伯爵ド・ギーシュ:ロッド・ギルフリー(Br)
 ラグノー:コッラド・カルメロ・カルーソー(Br)
 陸軍大尉カルボン:ジャヴィエル・フランコ(Br)
 バレンシア自治政府合唱団
 バレンシア州立管弦楽団
 パトリック・フルニリエ(指揮)

 ミハウ・ズナニエツキ(演出・美術)
 イザベル・コンテ(衣装)
 制作:UNITEL

 収録時期:2007年2月
 収録場所:バレンシア、ソフィア王妃芸術宮殿
 収録時間:141分
 画面:NTSC(リージョン・コード:0)/16:9
 音声:ドルビー・デジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.1
 字幕:英語・仏語

ユーザーレビュー

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ロスタンの傑作戯曲『シラノ・ド・ベルジュ...

投稿日:2012/06/20 (水)

ロスタンの傑作戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』を基にしたオペラ。 作曲はプッチーニの歌劇『トゥーランドット』を補筆完成させたフランコ・アルファーノ。 戯曲は全5幕だが、オペラは全4幕で構成されている。 上手いこと原作を生かしているように感じた。 原作と同じフランス語で作曲されている。 第2幕での「ああ!」という感嘆詞がくりかえされるところやクリスチャンが鼻にまつわる言葉を口にする有名な場面もしっかり取り入れられている。 第4幕でシラノが手紙を読みロクサーヌが初めてシラノの本心を理解する場面はとても感動的だ。 ドミンゴをはじめとする歌手たちも素晴らしいが、オーケストラの演奏も聴き応えがある。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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