道徳感情論 日経BPクラシックス

アダム・スミス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784822250003
ISBN 10 : 4822250008
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
754p;20

内容詳細

『国富論』に先立って「経済学の父」が構想した「共感」原理に基づく道徳哲学の全貌。

目次 : 第1部 行為の適否について/ 第2部 価値と害悪、すなわち報いる対象と罰する対象について/ 第3部 自分自身の感情と行動に関する判断の根拠について、および義務感について/ 第4部 効用が是認の感情におよぼす影響について/ 第5部 慣習と流行が是認の可否の感情におよぼす影響について/ 第6部 徳の性格について/ 第7部 道徳哲学の学説について

【著者紹介】
アダム・スミス : 1723〜1790。スコットランド生まれの経済学者、哲学者。グラスゴー大学でハチスンに道徳哲学を学び、1740年からオックスフォード大学で学ぶ。1751年グラスゴー大学教授として論理学、道徳哲学を教える。59年『道徳感情論』を発表して名を成す。63年公爵ヘンリー・スコットの家庭教師として渡仏。ヒューム、ケネーらと交遊。76年『諸国民の富の性質と原因の研究』『国富論』を刊行。この業績によって、経済学の父と称えられる。その労働価値説は、カール・マルクスに引き継がれた

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業

北川知子 : 翻訳家。奈良女子大学大学院修士課程(社会学専攻)修了。国立国会図書館勤務を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かわうそ さん

    スミスといえば経済学者だと思われがちですが、当代一流の哲学者でもあります。そして、本書なくして「国富論」は語れません。 まさに「国富論」の土台というべき議論が「道徳感情論」で展開されているからです。 まず彼は共感という感情について緻密な分析を繰り広げていきます。例えば、大きな不幸に関わる悲しみは共感されるのに対して、小さな不孝を嘆く者に対しては共感の情は向けられない。あるいは怒りや憎しみという感情も共感されづらい。このように一つ一つの感情に関わる共感について分析していくわけです。しかし、冗長な感じは全くな

  • かわうそ さん

    『しかし共感は、いかなる意味でも利己的な原動力とみなすことはできない。』660 スミスは主著『国富論』の中で交換は人間の利己的な行動によって成り立っているのだと語りました。しかし、彼自身は利己的なものを最重要だと考えていたと誤解すると危険です。彼は利己的なものを悪いものだとという認識を持っていないのは抑えておくべきだけれども交換という経済活動以外の場面では人間の共感というものに着眼点を置くべきで当事者自身が第三者が適度だと認めることつまり、当事者に共感できるか否かが道徳上の要諦であると言うんです。

  • かわうそ さん

    『したがってこの学説によれば、徳はどれか一つではなく、すべてが適切な度合いを保つことにある。この学説と私がこれまで説いてきた学説との唯一の相違点は、この適切な度合いの基準にある。前者は効用を自然なきじゅんにするのに対し、後者では共感、すなわち観察者の感情との一致を基準とする。』636 スミスにとって徳とは『中立な観察者』が是認するかどうかなのです。であるから、称賛そのものを求めるのではなく、称賛に値する存在でありたいという欲求は徳なのです。共感というのは決して利己的なものではないと彼は言います。

  • テツ さん

    自らの内側で勝手に育んだ道徳観なんかで他人をジャッジするような知性も品性もない真似は絶対にしたくないが、自分自身の規範として清く正しい道徳観を創り上げることは大切だと思うので。翻訳がとてもわかりやすく素晴らしい。つい暴走したり利己的な選択をしてしまう自分に歯止めをかけるのは、中立公平な立場で客観的にそれを俯瞰し観察する視線。道徳のカタチなんかよりも、そうした視線を常に意識することの方がずっと大切だし、どうやったらリアリティをもってそれを感じ続けられるのか考えることの方が大切だよな。

  • Francis さん

    一か月以上かけてようやく読了。実は岩波文庫・講談社学術文庫で読んでいるのだが、訳が難解でよく分からなかった。今回は村井章子さん訳だけあって分かりやすい言葉で翻訳されて以前よりは読みやすくなっている。とは言えどのようなものが共感にあたるのか、など例が挙げられており、読むのは結構大変である。そして簡単に感想をまとめる事も難しい本。とは言え、この村井訳であれば何度も読み直せるのでこの本を購入して正解だった。

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