春にして君を離れ ハヤカワ文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151300813
ISBN 10 : 4151300813
フォーマット
出版社
発行年月
2004年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,331p

内容詳細

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。

【著者紹介】
アガサ・クリスティー : 1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

中村妙子 : 東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    ずっと気になっていた一冊。この本の”重たさ”というのか、刺さる人と何も感じない人が両極端に分かれそう。まったくピンとこない人にとっては、どこが山場で何がオチなのか全然理解出来ないのではないだろうか。しかし、そういう人が手に取らないような邦訳タイトルをつけているところが出版社の上手さ。本当に平坦な物語なのだが、ジョーンが家に帰りついて夫に声をかける瞬間。この一言だけで読ませてしまうクリスティ、さすがです。『アガサクリスティ完全攻略』にあったように、まさに読者に呪いをかける本。

  • Kepeta さん

    これまで読んだ本の中で最も怖い本だった。ここまで透徹・達観した目線でこの世を見ていた事を薄ら寒くすら思う。周りに何もない砂漠の宿泊所の光景は正しく「彼岸」だ。 そこで見て見ぬ振りをしてきた自分自身と向き合い生まれ変わったはずのジョーンが、ホームグラウンドである自宅に戻ってから選択した道、それを受けての夫ロドニーの対応...無間地獄を思わせる業の深さ! 人生における怠惰と逃避の行く末をここまで非情に突きつける凄まじさに慄然としつつ、我が身を顧みる...

  • Tanaka9999 さん

    2004年早川書房発行の文庫本。解説が栗本薫。解説によると、『哀しい、恐ろしい物語』。人によって感じない人もいあるかも、とも書いているが、少なくとも砂漠のシーンは物寂しく表現されているので寂しくは感じるのではのだろうか。しかし、解説を読んでなぜ私がこの話を非常に読みづらく感じたのかわかった気がする。自分は、なんとなく『怠惰と怯懦』に流されいるのではないか、もっと自分自身に対する決定をなすべきでないのか。うーん、いろいろと難しい。

  • nobby さん

    「かわいそうな(プア)リトル・ジョーン」何て哀しい女性なんだろう…でも、それはあくまで読者も含め周囲が感じることだ…少なくとも愛する夫がいる限り幸せなのだ…「そう、ぼくがいる」その見せかけの優しさが実は憐れみだとしても…シェイクスピアのもの悲しい一句をタイトルに描かれるのは、満ち足りた家庭を自負する主婦の回想。難航する旅路の途中に、人も死なず特に事件も起こらない。ただ徐々に思い起こされる誰にも何事にも自らを押し通す様は痛々しいばかり…初めて抱いた孤独や懺悔の念に戸惑いつつ彼女の下した決断は寂しくもやはり…

  • テル35 さん

    とにかく、衝撃を受けた。人の心の深みをもっと知りたい。

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