スウィート・ヒアアフター 幻冬舎文庫

よしもとばなな

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344420755
ISBN 10 : 4344420756
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
追加情報
:
165p;16

内容詳細

大きな自動車事故に遭い、腹に棒が刺さりながらも死の淵から生還した小夜子―恋人を事故で喪い、体には力が入らず、魂も抜けてしまった。私が代わりに死ねたらよかったのに、という生き残りの重みを抱えながら暮らしている…。惨劇にあっても消えない“命の輝き”と“日常の力”を描き、私たちの不安で苦しい心を静かに満たす、再生の物語。

【著者紹介】
よしもとばなな : 1964年東京都生まれ。「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞し、デビュー。「TUGUMI」で山本周五郎賞、「アムリタ」で紫式部文学賞、「不倫と南米」でドゥマゴ文学賞を受賞。著書は世界各国で訳され、イタリアでスカンノ賞、カプリ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おしゃべりメガネ さん

    ついつい、そのボリュームの薄さ加減から手にとって読み始めてしまう「ばなな」さん作品です。ここ最近、立て続けに読んでいるので、そろそろ飽きるでしょ?となっても不思議ではないのですが、そこはやっぱりさすがは「ばなな」さん、飽きる飽きないのレベルではなく、傷つき失われた自己を再生する物語の確固たる領域を築き上げているので、安心して読んでしまいます。多分、安心?して読み続けることの要因として、男女間のめんどくさい恋愛が絡まないこともあげられるのかなと。過去よりも現在、現在よりも未来へと前向きな物語に感動します。

  • さてさて さん

    2011年9月の日付が記された〈あとがき〉が示す通り、この作品が”東日本大震災”を意識して書かれたというその事実。この作品全体から漂うなんとも茫洋とした雰囲気感、作品を包み込むなんとも言えないあたたかさ、そしてそこに描かれる恋人の死を乗り越えていこうとする主人公・小夜子の再生の物語。〈あとがき〉を読んでこの作品に込められた吉本さんの想いが伝わってきました。“この小説はやはり命についての覚悟を描いたものだと思う”と語る吉本さんのあたたかい眼差しを感じる物語の中に、人の優しさに包まれる瞬間を感じる作品でした。

  • ケンイチミズバ さん

    本棚からよしもとばななが落ちて来たので、また読んでみた。事故から自分だけ生かされたことで感じる喪失や新しい人生の喜びに罪悪感を感じる彼女に震災後の私たちは共感すべきです。自ら大けがを負い他人に対する優しさも満ち溢れている。が、今の私たちはどうなのでしょう。それを強く思いました。最初に読んだ時の自分の素っ頓狂なコメント、加害者への怒りの感情がないことをおかしいと述べております。やり場のない怒りが人を誤った方向に導くことが多々あります。最悪それは復讐であったり無関係な人への攻撃であったり、巻き添えにしたりと。

  • YM さん

    お気に入りさんが読んでるのをみて、手にとった本書。久々のばななさん。生きていること、生かされていることを、ひしひしと感じました。家族、友達、仕事で関係ある人たち、ここでいつもナイスを押してくれたり、コメントをくれるみなさん。いつもありがとうございます。みなさんのお陰で、僕は今日もたまたま生きていられます。

  • ケンイチミズバ さん

    震災が契機という作品はいくつか読みました。主人公は事故で金属の棒に腹を貫かれ、時々お腹が心を揺さぶります。めそめそした時間、立ち直る時間、包まれる優しい時間がうまく表現されており、幽霊が見えるようになったことで広がる考え方や人生を大切にする物語も理解できます。自分だけ生き残った事を重く受けとめる必要はないのです。普通にまた、だれかを好きになり、飲んで楽しく会話し、食事をして美味しいと感じ生きてゆけばよいのです。朝がリセットする。きれい過ぎますが、わかります。

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人物・団体紹介

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よしもとばなな

1964年、東京生まれ。詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、95年『

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