もしもし下北沢

よしもとばなな

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620107578
ISBN 10 : 4620107573
フォーマット
出版社
発行年月
2010年09月
日本
追加情報
:
20cm,269p

内容詳細

お父さんが知らない女の人と一緒に死んでしまった。残された私とお母さんは、新しい人生を始めようと思い立った、下北沢で。どこにでもある、でも、たったひとつの人と街の愛しい物語。

【著者紹介】
よしもとばなな : 1964年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞、同年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、89年『TSUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回Bunnkamuraドゥマゴ文学賞受賞。諸作品は海外三十数ヵ国で翻訳、出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞“Under35”、マスケラダルジェント賞の三賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    この小説のキー・コードは時間だ。小説の主人公であり、語り手でもあるよっちゃん自身の悲しみや困惑を少しずつ癒して行くのも時間だし、作者のばななさんが愛惜の念を持って描き出そうとするのも、時の流れとともに失われ行く下北沢の街の風景だ。物語のほとんどは、下北沢の、それも茶沢通り周辺で、いたってリージョナルに繰り広げられる。そして、そのリージョナルさこそが小説の生命だ。今はなき「レ・リヤン」をはじめ、実在のお店や街の人々が描かれ、街はそこに街本来の姿で、やってきた者を迎える。それは本当の意味で成熟した都会の姿だ。

  • 風眠 さん

    生きていれば、本当にいろんなことがある。悲しみも、怒りも、絶望も、喪失も、できることなら私の日常にやってこないで、と思うけれど、幸せに満ち足りているばかりじゃないのがきっと、生きる、ってことだ。ほとんど知らない人に近い遠い親戚にあたる女と、心中するみたいに一緒に死んだ父。なんの前触れもなくやってきた衝撃は、嘆き悲しむ余裕すら与えてくれない。幸せの記憶と、信じたくない現実が、解決されないまま心を巡る。言葉にならない想い、何ひとつ解決できなくても、ただ前に進む。それが人間の強さでもあり、希望でもあるのだろう。

  • ひろちゃん さん

    うーん……。暗い!愛とか男女について考えさせられる。けど、そういう関係になってから「この人のこと好きなんかなあ?」って考えるほどモテたこともなく共感できん。

  • nyanco さん

    突然、夫が、父親が知らない女に無理心中の道連れにされてしまう…あまりにもいきなりで、理不尽で…、受け止めて昇華するには時間が必要だろうなぁ。娘と妻、親子と夫婦という関係の違うによる違いも面白かった。私は母の立場で読んだのだが感情をぶつける相手が両方ともいない…のが何とも辛い。自分のの中で昇華するしかない、その方法として妻の取った行動は同世代として実に羨ましい。こんな風に生き直せるならいいな。一方娘の方は大切な仕事に巡り会い、一生掛けて働いて行こうという流れと、料理について描かれた部分もとても良い。続→

  • tokotoko さん

    久しぶりのばななさん。まず装幀と装画がとてもキレイです。しおりの紐もね、裏表紙の色と揃えてあって、とても素敵です。お父さんをなくした、よっちゃんとお母さんのその後のお話。優しい人達がたくさん出てきます。人も時間も場所も、少しずつ変わっていく様子を、ゆーっくりと見届けた気分になりました。下北沢って聞いたことしかないけれど、この本のように、いろんなお店があるのかな?おいしそうだなぁ、オシャレそうだなぁ・・・いつか行きたいなぁって、そちらの方に心がよく飛びました。

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よしもとばなな

1964年、東京生まれ。詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、95年『

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