木かげの家の小人たち 福音館文庫

いぬいとみこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834018103
ISBN 10 : 4834018105
フォーマット
出版社
発行年月
2002年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
吉井忠 ,  
追加情報
:
17cm,298p

内容詳細

森山家の末っ子、ゆりには秘密の仕事がある。それは家に住んでいる英国生まれの小人たちに、毎朝1杯のミルクを届けること。しかし第2次大戦を迎え、ミルク運びは困難に…。日本児童文学史上に残る傑作ファンタジー。

【著者紹介】
いぬいとみこ : 東京に生まれた。2年間保母をしたあと、児童書の編集にたずさわりながら創作活動をした。2002年没

吉井忠 : 1908年、福島県に生まれた。太平洋美術研究所をへて、1936年から37年まで、ヨーロッパで研究。1999年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    なつかしい物語。だけど初めて読んだ遠い日のことは、すでに記憶にない。読み始めて、こんな話だったのかなぁ、と思いながら、すぐに二世代にわたる子どもたちと、不思議な小人たちの交流の歳月に引き込まれていった。歴史は、戦争は、こんなに人々を非情にするものなのか、と。小人の唯一の食糧であるミルクが、しだいに手に入らなくなるにつれて、疎開中のゆりの悲しみが深まっていくのがつらい。読み終わって突然、そうだこんな話だったと、かつての印象がよみがえってきた。非常に端正な文章で書かれた、ファンタジーの傑作だと思う。

  • 七色一味 さん

    読破。とある筋にて、小人が出てくる、いいお話はないかとの問いかけに、挙げられていた作品です。が、んー、どうでしょうねぇ。コレを現代の小学校高学年の子が読んで、面白いと感じるかどうか…。もっと((o(´∀`)o))ワクワクやドキドキ感が必要なんじゃないかなぁ。エンディングもなんだか微妙だし…

  • つきみ さん

    福音館文庫10周年記念のカバーに強く惹かれて購入。大人になってから児童書を読む機会はとても少ないけれど、美しい言葉や情景、ゆりの心情や背景の描き方、すべてに胸を打たれ、涙しながら読んだ。現代の子供たちはこういう本にこそ触れるべき。戦争の苦しさや悲惨さの描き方がわざとらしくなく、心にすっと入ってくる。子供たちが自立へと向かうラストもまた良い。続編もぜひ読みたい。

  • Norico さん

    梨木さんが紹介していたので。イギリスの小人だし、床下の小人たちっぽいのかなぁと思ってたけど、そんなことなくて。ハトの弥平が好き。アマノジャキもかわいい。自分も具合悪くなってミルクしか飲めなくなったとき、私はどうするだろう。森下信くんは、戦争が終わったとき、戦時中の自分をどう思うんだろう。

  • 無識者 さん

    小人を養うのに、コップ一杯のミルクを与え続けなければならない。戦争に突入し、ミルクも手に入りにくくなる。また小人はイギリス生まれつまり敵国の小人である。小人の命をつなぐのにミルクを与えるのが戦争しているという条件から難しくなる。「ただでさえ兵士のための食料が不足しているのに闇の牛乳をイギリス生まれの小人のために与えるなんて非国民だ」。いろいろ考えさせられることの多い作品だった。

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人物・団体紹介

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いぬいとみこ

1924年、東京生まれ。岩波書店で児童書の編集をするかたわら、創作活動をつづける。『ながいながいペンギンの話』で毎日出版文化賞を受賞。『木かげの家の小人たち』で第1回国際アンデルセン賞国内賞受賞。『北極のムーシカミーシカ』で第5回国際アンデルセン賞佳作賞受賞。『光の消えた日』と『白鳥のふたごものがた

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