赤ずきん おはなしのたからばこ

いしいしんじ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894324909
ISBN 10 : 4894324903
フォーマット
出版社
発行年月
2009年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
25cm,79p

商品説明

「あたい赤ずきん」。
赤ずきんが纏っている赤いずきんは、目には見えない。でも、ジローには見えたのだ。
ドンデコスタ丸で出て行ったジローを想いつづけ待っている。人は皆、自分の赤いずきんが見える人を待っているのだ。鋭い嗅覚でかぎ分けながら。透明な犬のおおかみとともに…。


いしいしんじの文章に、ほしよりこが絵を描いた、創作絵本。

内容詳細

「あたい赤ずきん」。赤ずきんが纏っている赤いずきんは、目には見えない。でも、ジローには見えたのだ。ドンデコスタ丸で出て行ったジローを想いつづけ待っている。人は皆、自分の赤いずきんが見える人を待っているのだ。鋭い嗅覚でかぎ分けながら。透明な犬のおおかみとともに…。

【著者紹介】
いしいしんじ : 1966年大阪生まれ。関西在住

ほしよりこ : 1974年生まれ。関西在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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独自の世界観がほしよりこさんの絵柄とマッ...

投稿日:2012/01/31 (火)

独自の世界観がほしよりこさんの絵柄とマッチしていて面白い。

toft さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • らん さん

    「あたい。赤ずきん。」から始まる想像していた赤ずきんとまるきり異なる内容に度肝を抜かれ、独特のハイテンション?な言葉に、ぐるぐると変な気持ちになってきました。リンゴジュースをちびりちびりやりながら、マグロ船ドンデコスタ丸で出て行ったジローに手紙を書く赤ずきん。かなり読者を選ぶ本ですが、普通の日常につまらなさを感じたり刺激を求めている人にはハマるのかもしれません。読後本来の赤ずきんってどんな内容だったかな…としばし放心。スカ生まれのスカ育ちの赤ずきん、想像するとちょっと面白い。

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    一人称『あたい』、スカ生まれスカ育ち、好物はリンゴジュース、恋人のジローはマグロ船ドンデコスタ丸に乗り海の彼方、傍らにはおおかみという名の透明な犬。そして彼女のトレードマークの赤ずきんも透明で、本人とジローとおおかみにしか燃えるような赤は見えない。それは彼女が自分自身であるために、透明な世界に呑みこまれないように刻む目印。やがて白い姿を手に入れるおおかみ。多分それは赤ずきんにだけ見える白で、特別な存在の証。海の向こうのジローも、他の人には見ることのできない特別な色を持っているのだろう。

  • まゆ さん

    誰、あたいのりんごジュースにコーラ混ぜたの!きらいじゃない。

  • Te Quitor さん

    かなり妙な絵本。そもそもこれを絵本と呼んでいいのか分からない。喋り方がギャル語の赤ずきん。なんだ、これ。人はみな、目に見えない赤頭巾をかぶっているそうです。独特だ。突拍子もないお話だけど、とても味のある絵本でした。

  • ぐうぐう さん

    なんともせつない大人のための『赤ずきん』。いしいしんじは、誰もが知る童話の主人公を、地方の港町で恋人の帰りを待ち続ける、現代的な若者言葉で喋る女性へと変貌させる。彼女がかぶる赤頭巾は彼女にしか見えず、敵であるおおかみは彼女のそばに寄り添っているが、彼女には見えない。その見えなさが救いであり、希望であり、また寂しさでもある。本当にせつない、これは『赤ずきん』だ。

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人物・団体紹介

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いしいしんじ

作家。1966年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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