特別授業3.11 君たちはどう生きるか 河出文庫

あさのあつこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309418018
ISBN 10 : 4309418015
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
追加情報
:
218p;15

内容詳細

二〇一一年三月十一日に起こった、東日本大震災。この未曾有の出来事によって、私たちは何を問いかけられ、そこから何を学んだのだろうか。国語、歴史から課外授業・ボランティアまで、九教科、九名の講師陣が、様々な観点から震災を捉え直し、これからの生き方を考える紙上特別授業。文庫版は十年後の緊急書き下ろしを追加収録。

目次 : 国語 表現する力をつけてほしい(あさのあつこ)/ 歴史 きみは世界史の中にいる(池澤夏樹)/ 倫理 支えあうことの意味(鷲田清一)/ 地理 日本とはどんな場所か?今後どうなるのか?(鎌田浩毅)/ 政治 いまこそ政治の本当の意味がわかる(橋爪大三郎)/ 理科 科学は私の中にある(最相葉月)/ 経済 経済成長より大切なこと(橘木俊詔)/ 保健 いま、こころのケアとは?(斎藤環)/ 課外授業・ボランティア「祈り」の先にあるもの(田中優)

【著者紹介】
あさのあつこ : 1954年9月14日、岡山県美作市生まれ。作家。青山学院大学文学部卒業。『ほたる館物語』(新日本出版社)で作家デビュー。『バッテリー』(教育画劇)で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー1〜6』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。児童文学から時代小説、ミステリーなど幅広く執筆活動を続けている

池沢夏樹 : 1945年、北海道帯広市生まれ。旅と移住の多い作家である。『スティル・ライフ』(中央公論社)で中央公論新人賞と芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』(新潮社)で谷崎潤一郎賞、『すばらしい新世界』(中央公論新社)で芸術選奨文部科学大臣賞、ほか受賞多数。池澤夏樹=個人編集「世界文学全集」「日本文学全集」(河出書房新社)で毎日出版文化賞受賞

鷲田清一 : 1949年、京都府生まれ。大阪大学総長、京都市立芸術大学理事長・学長を歴任。専攻は哲学・倫理学

鎌田浩毅 : 1955年、東京都生まれ。東京大学理学部卒業。通産省を経て1997年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学・地球科学・科学コミュニケーション。日本地質学会論文賞受賞。テレビ・ラジオ・書籍で科学を明快に解説する“科学の伝道師”。京大の講義は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価

橋爪大三郎 : 1948年、神奈川県生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京工業大学名誉教授。著書多数

最相葉月 : 1963年生まれ。ノンフィクションライター。関西学院大学法学部法律学科卒。科学技術と人間の関わりや精神医療などを主なテーマとする

斎藤環 : 1961年、岩手県生まれ。精神科医。医学博士。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理、ひきこもり問題の臨床、啓蒙活動

橘木俊詔 : 1943年、兵庫県生まれ。経済学者。京都大学名誉教授。京都女子大学客員教授。小樽商科大学商学部卒業、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了

斎藤環 : 1961年、岩手県生まれ。精神科医。医学博士。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理、ひきこもり問題の臨床・啓蒙活動

田中優 : 1957年、東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの活動を出発点に、環境、平和などのさまざまなNGO活動に関わる。「未来バンク」理事長、「apbank」監事などを務めながら、講演や執筆を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 99trough99 さん

    中高生をターゲットに、名だたるストーリーテラー達により、東日本大震災を受けた、人生観の大転換について語られる。各自の「専門分野」中心に語られるが、自分は最相葉月さんの科学観が強く心に刺さった。とりわけ刺さったのは、文中紹介された、星新一さんの言葉「宗教は信じるものだけれど、科学は理解するものだ」。多くの市井の方からすると、何と敷居の高い要求だろう、と感じられるかもしれないが、これが真の【科学リテラシー】を言い当てた言葉なのだと思う。 私達の世界観をすっかり変えてしまったコロナを巡る書き下ろしも◯。

  • みっちゃんondrums さん

    3.11の数か月後に発行された単行本に、10年後の今の書下ろしを各章末に加えた文庫版。学生向けとはいえ、大人でも勉強になる。そして、当事者にもならず、何もできなかった自分に負い目を感じることはない、思い続けること、考え続けることが大切と力づけられる。コロナ禍以降の生き方・考え方の指針も示してもらえた。特に、普段は敬遠しがちなテーマの鷲田清一「倫理」、橋爪大二郎「政治」の章が分かりやすかったし、唸らされた。

  • tsubomi さん

    2023.03.12-03.28:2011年に執筆された内容に、震災から10年後の2021年に加筆されて文庫化したもの。中学生を想定して授業形式に歴史、地理、政治、理科、保健、 課外授業・ボランティアと各項目を別々の執筆者で分担していますが、そのせいで書いてある内容は個人個人の価値観が反映されていて、個人的に共感できたりできなかったり・・・。14歳の子が読んだらちょっと迷ってしまうかも、と思いました。全体として共感できなくても部分的にいいなと思う点もあるので今の日本社会について考えるきっかけとてしては◎。

  • takakomama さん

    東日大震災について9名の講師が中学生に特別授業。14歳の世渡り術シリーズに10年後の今思うことを加筆しています。阪神大震災の翌月に生まれた息子は、東日本大震災の時は高校生でした。「南海トラフ巨大地震」は2030年代に起きると予測されていますが、予知できないそうです。昨夜、東北地方で震度6強の地震があり、東日本大震災を思い出しました。生活が元に戻っても、天災を忘れてはいけない。天災はいつ起こるかわからない。備えなければ・・・  

  • みかん さん

    語り口から中学生〜大学生を対象としているととれるが、大人が読んでも得るものがある。地震のあと、よく見聞きした「がんばろう、日本」は、そのたびもやっとしたものを感じた。もし自分が何もかもを奪われた立場だったら、こんな言葉聞きたくない。あの地震はコロナと同じく、政府や人の本性をあぶりだしたものだった。もちろん自分も…。自分は小さく非力だけど、3.11を決して忘れないようにしよう。耳障りのいい言葉に飛びつかず、自分の頭でちゃんと考えよう。それにしても、800円超の文庫本は中高生には手を出しづらいのでは。

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あさのあつこ

1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師を経て、91年に作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー1〜6』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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