かんかん橋を渡ったら 角川文庫

あさのあつこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041038987
ISBN 10 : 4041038987
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
576p;15

内容詳細

四方を中国山地に囲まれた、寂れた温泉町に架かる小さな石橋『かんかん橋』。食堂『ののや』の一人娘真子は、毎日その橋を渡って学校に通っていた。真子と父を残して出て行った母。かつて白無垢をまとい嫁入りしてきた写真館の老女。町を去り愛する人とともに帰ってきた踊り子。誰もが『かんかん橋』を渡る…。小さな食堂を舞台に、精一杯生きる女たちのたくましさ、しなやかさを鮮やかに描き出した、人気作家の傑作長編!

【著者紹介】
あさのあつこ : 岡山県生まれ。大学在学中から児童文学を書き始める。『ほたる館物語』で作家デビュー。『バッテリー』およびその続編で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • shizuka さん

    初あさのさん。なかなか文体に馴染めなかったけど、徐々にのめり込むことができた。かんかん橋のあるちいさな町「津雲」でのお話。真子ちゃんが中心ではあるけれど、わたしは菊さんの話と和久くんの失恋話がいちばん良かった。いつも悲しい顔をしていた菊さんの旦那さんが、唯一笑顔になれる、菊さんをお嫁さんとして迎えたエピソードは涙なくしては読めない。生きているうちに菊さんに話せなかったのも、昔の男性だからなのかなあ。長瀬鉄工所の社長の行く末も気になる。あの家族、再会することできたかな。そして最後の真子の決断。それでいい。

  • みっこ さん

    序盤はなかなか進まなかったが、だんだん物語に入り込み、ページを進む手も速くなっていきました。欲を言えば、和久くん、奈央さん目線の話も読みたかった。和久くんの恋、応援したかったので残念。奈央さんと真子ちゃんの関係性が素敵でした。最終章、まさかの展開に涙。大将の野菜炒め、食べてみたい。

  • はにこ さん

    田舎の街でのそれぞれの時代を生きる人々。人は多かれ少なかれ悩みや葛藤があるだろうが、皆辛すぎた。それでも力強く生きる登場人物達が印象的だった。野球少年の章は同じ作者のバッテリー味が強くてちょっと懐かしい。戦争が残した傷あと、過疎化による倒産、仕事不足、早すぎる親族の死。色んな辛さが詰まっているだけに、自分の今の生活に日々感謝しなければならないと思わされた。

  • 酔拳2 さん

    中国地方の山あいの田舎町津雲を舞台にした連作。一つの章が結構長くてそれだけで一冊の本にできそう。あさのあつこ先生、ふとしたことからその人の背景の描写に移るから、物語に奥行きが出る。スラムダンクかあひるの空か、て感じ。この本を読んで元々は弱い人間も、誰かのためなら強くなれるんだなと感じた。特にシングルマザー(じゃないけど…)の珠美の話と野球に打ち込む少年、恭介の話が好きだった。最終章は危うく電車の中で涙するところだった。ところでこの表紙の女性は誰だろう?奈央さん?大きくなった真子?

  • keith さん

    山あいの寂れた温泉町・津雲に暮らす女性たちの物語。メインは食堂「ののや」の一人娘真子とその家族の物語なのだが、戦争に翻弄された人々を目の当たりにしてきた菊さんの話「遠い人」に持っていかれたのではないかな。

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人物・団体紹介

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あさのあつこ

1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師を経て、91年に作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー1〜6』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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