ユンゲ・ドイチェ・フィル／『インパルス：ウィーン』
ウィーンに関わりの深い新旧３人の作曲家の作品。ツェムリンスキーの『シンフォニエッタ』はもはや後期ロマン派の影響下から脱し新古典主義的な方向へ踏み出した作品で、その機知に富んだ内容はユンゲ・ドイチェの確かなアンサンブルに支えられ、鋭利なナイフのような輝きを見せています。
静けさを切り裂くように時折、残酷な響きが屹立するベアト・フラー[1954-]の『ファオス』、そして『浄夜』は激しいコントラスト、ルバート、カンタービレで最後まで聴き手を離しません。
プロ顔負けのスーパー・ユース・オケ（団員は28歳まで）として知られるユンゲ・ドイチェ・フィルは1974年にドイツとその周辺の若い音楽家たちによって結成され、以来、意欲的なプログラムで様々な音楽祭に参加してきました。現代音楽団体「アンサンブル・モデルン」はこの団体を母体として誕生しています。（TOBU）
【収録情報】
・ツェムリンスキー：シンフォニエッタ Op.23
・フラー：ファオス
・シェーンベルク：浄夜（弦楽合奏版）
ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー管弦楽団
ペーター・ルンデル（指揮）
録音時期：2010年9月26日
録音場所：フランクフルト、アルテ・オパー・コンサート・ホール
録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）
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