CD 輸入盤

『1926年、四大巨匠の録音集〜トスカニーニ、フルトヴェングラー、メンゲルベルク、ワルター』

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK2105
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

『1926年四大巨匠の録音集』
1926年といえばレコードを愛する人達に取って記念すべき年、
オーケストラ録音の夜明けともいうべき年に記録された
戦前の4大指揮者たちの録音を集めた1枚!


「西暦1926年は、日本でいえば大正15年と昭和元年にあたる。新年まであと1週間という12月25日に大正天皇が崩御、昭和が始まるからである。
 この年の10月には、日本交響楽協会を脱退した楽員によって新交響楽団が結成された。現在のNHK交響楽団につながるオーケストラだが、すでにこの時点から、ラジオ放送の出演契約が活動上の不可欠の財源となっていた。ラジオは、まもなく登場するトーキー映画とともに、娯楽のあり方を大きく変えていくことになる。この変化は、欧米での新メディアの隆盛を直に反映したものだった。アメリカ最初のラジオ局KDKAがピッツバーグで定時放送を開始したのは1920年11月のことで、それから数年のあいだに、広告収入を最大の財源とする民営放送の基本的な経営システムが確立され、数を増やしていった。このラジオ放送の大発展によって存続を脅かされる事態に陥ったのが、旧来の音楽メディアたるアメリカのレコード会社である。1921年にピークに達した売り上げが、4年後の1925年には半分近くにまで減った。受信機さえあれば聞くのはタダという手軽さに負けたのだが、もう一つの要因として、ラジオよりも音質が貧弱なことも忘れてはならなかった。アコースティック録音は、歌やヴァイオリンにはいいが、大編成のオーケストラやオペラにはまるで向いていなかったからである。ラジオの方がよほど、迫真感のある響きを伝えることができたのだ。ならば、真空管に代表されるラジオの電気音響技術を、レコードにも応用すればよい。1924年にベル研究所系列のウェスタン・エレクトリック(WE)の技術者が電気録音の特許を取得、翌1925年からアメリカやイギリスで実用化され、面目を一新するその音質で、滅亡寸前のレコード産業を救うことになった。1926年は、このレコード産業復活の流れにのった年である。その象徴のように、トスカニーニとフルトヴェングラーとメンゲルベルク、指揮者界の伝説的なスターが、初めて電気録音を行なう年となった。このCDはその3人に同年のワルターをあわせ、SP時代に日本で高い人気を誇った4人の指揮者を勢ぞろいさせたものだ。この「レコードの4大巨匠」がみな、当時のニューヨークで活躍していたということは、背景として忘れてはならない事実だろう。アメリカは世界最大のレコード市場だ。そして、1920年代のアメリカは未曾有の繁栄と好景気に沸いていたが、ニューヨークはその中心だった。その栄華は、本場ヨーロッパの最高級のスター指揮者をも呼びよせずにはいなかった。」山崎浩太郎(OPUS蔵)

【収録情報】
・メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』より(スケルツォ/ノクターン)
 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
 原盤:US-Brunswick

・ベルリオーズ:『ファウストの劫罰』より(妖精の踊り/ラコッツィ行進曲)
・ベートーヴェン:序曲『コリオラン』
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ウィレム・メンゲルベルク(指揮)
 原盤:UK-Columbia

・R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 ブルーノ・ワルター(指揮)
 原盤:UK-Columbia

・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
 原盤:G-Polydor

 録音時期:1926年
 録音方式:モノラル

内容詳細

電気録音は1925年から始まったが、この1926年はトスカニーニ、メンゲルベルク、フルトヴェングラーが初めて電気録音した年だ。ワルターは前年すでにやっているので2度目のもの。電気録音といっても当時2種あったらしく、一応聴き比べられるところがミソ。とはいえ音はもちろん悪い。(T)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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フルトヴェングラーの「運命」を目当てに購...

投稿日:2013/05/29 (水)

フルトヴェングラーの「運命」を目当てに購入。後年の演奏に聴かれる深みはないものの、若さゆえの覇気が聴き取れ、抑制的な37年のHMV盤よりも好きだ。42歳頃の録音となるが、やはりフルトヴェングラーの「運命」は別格だとつくづく思う。それだけに、この26年の録音集の中でも最も音が悪いのが残念である。日協会盤、センター盤との比較して音が改善したというほどのことはないと思うが、聴き手の好み次第だろうか。いずれも復刻には御苦労されたであろうが、このレベルが限界なのだろう。このほか、ワルターの「ドン・ファン」が音も良く演奏も素晴らしいと思った。一番の収穫だった。意外と感動しなかったのが、メンゲルベルクの3曲。

ドンナー さん | 神奈川県 | 不明

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