2002年以降、バンドとしての活動を休止していたSuper Butter Dogがニューシングルをリリースすることになりました。収録曲は「サヨナラColor」と「明日へゆけ」。「サヨナラColor」はご存知、2001年にシングルとしてリリースされ、その後、5thアルバム『Grooblue』に収録されたSuper Butter Dogの代表曲ともいえるスローバラード。この曲は発表後、多くの人に愛されただけでなく、さまざまなミュージシャンによってカヴァーされました。竹中直人さんはこの曲にインスピレーションを受け、映画を制作。映画『サヨナラColor』のサウンドトラックをクラムボン、ナタリー・ワイズとともにハナレグミが担当、エンディングでは、映画用にレコーディングされた永積と忌野清志郎さんのデュエットによる「サヨナラColor」が使われています。
「明日へゆけ」はハナレグミのアルバム『帰ってから、歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。』に収録されていますが、元はと言えば、Super Butter Dogの曲として2002年春、シングル「風土」と同時期にレコーディングされました。その後未発表曲として温められ、このたび晴れて“バンドバージョン”が世に出ることとなりました。永積の声とアコースティックギターのみという究極のシンプルさで胸を震わす“ハナレグミバージョン”とはひと味違った、メンバー5人の顔、プレイする姿が目に浮かぶような“バンドバージョン”になっています。3年前の録音ということで、永積タカシのヴォーカルスタイルの違いもまた、聴きどころといえます。
悩みながらも一歩前に踏み出す勇気、決意を感じさせる両曲の歌詞と、映画『サヨナラColor』が投げかける“絶望の先にある希望の光”のようなものは、表現の違いこそあれ、根底に流れる世界観は同じといえましょう。
現在、Super Butter Dogのメンバーの活動は、ヴォーカルの永積タカシがハナレグミとして、ギターの竹内朋康はマボロシとして、キーボードの池田貴史は100sとして、現在も絶好調活動中です。またベースのTOMOHIKOはRHYMESTER等でのプレイのほかにDJとしても活動、ドラムスの沢田周一は高野寛、ナタリーワイズ等のライブで活躍しています。
2001年に8枚目のシングルとしてリリースされた(1)と未発表曲をカップリングした特別盤。万人の心に訴えるようなバラード曲で、スライド・ギターの音色と永積タカシのヴォーカルが、独特な切なさをかもし出す。(CDジャーナル データベースより)