電子音楽 in JAPAN

田中雄二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784757208711
ISBN 10 : 4757208715
フォーマット
出版社
発行年月
2001年12月
日本
追加情報
:
21cm,587p
21cm,587p

商品説明

50年代の人力電子音楽から、YMOに代表される70年代・電子音楽の栄華、歌謡曲にも電子音楽が採用された80年代―、2000年の今、電子音楽はどこへ向かおうとしているのか? 98年に刊行され、音楽ファンから絶大な支持を受けた異色ノンフィクション『電子音楽インジャパン』に大幅加筆修正を施した新装改訂版が、さらにディープな電子音世界へあなたを誘う!

 日本の電子音楽の歴史を綴った異色ノンフィクション、『電子音楽イン・ジャパン1955-1981 』(アスキー刊 1998年7月)。電子音楽の歴史は、戦後日本の音楽史―ロック・現代音楽・ニューミュージック・歌謡曲…―でもあります。電子音楽の夜明けは日本音楽界に革命を起こし、電子楽器の斜陽はミュージック・シーンに影を落としました―。発売当時、音楽ファンに波紋を投げかけた本書が、終に完全版として登場!マニア向けディスコグラフィの充実や、多数の追加取材に加え、前作では推測の域を出なかったYMOの真実なども大幅に加筆、 80年代の歌謡曲の電子化で幕を閉じる前作から、MIDI規格の出現により、もはや魔法の装置ではなくなった90年代にまで踏み込んだ本作は、実に前作比1.5倍以上のボリュームのまさに大作。

 改訂版では「鉄腕アトム」の大野松雄、ジャズに電子音楽を取り入れた、ニュージャズの旗手である佐藤允彦、「パラッパ・ラッパー」の音楽で知られる松浦雅也、Shi-Shonen、フェアチャイルドのキーマン戸田誠司などを新たにクローズアップ。付録CDはマニア垂涎、登場アーティストの未発表音源を多数収録!まさに唯一無比の電子音楽本が「電子音楽インジャパン」である。

【目次】
イントロダクション1970 大阪万博と国産モーグ・レコード第1号「思い出は朝陽のように」の誕生
現代音楽史におけるドイツの電子音楽、フランスのミュージック・コンクレートの発生
日本の電子音楽とミュージック・コンクレートの起源―黛敏郎と武満徹
国産電子音楽第1号「7のヴァリエーション」―諸井誠
1955年、NHK電子音楽スタジオの誕生
唯一のNHK型電子音楽スタジオ、大阪芸術大学の歩み―塩谷宏の残したもの
音響デザインとアヴァンギャルド芸術―「鉄腕アトム」と大野松雄
新大陸アメリカにおける電子音楽の発生
ポピュラー電子音楽と電子楽器の変遷―20世紀初頭のシンセサイザーのルーツを辿る
シンセサイザーの誕生―モーグ、ブックラ、アープの登場背景
映画音楽、アニメーション音楽で聞いた「電子音」の正体?―宇野誠一郎と『21世紀の子供のうた』
「羽田税関モーグ」輸入事件」の真相―国産シンセ作品第1号『月の光』ができるまで―冨田勲
「スイッチト・オン・バッハ」はいかにして日本に紹介されたか?"脱音楽史"としてのシンセサイザー音楽史
シンセサイザー輸入第1号「ブックラ」東京芸術大学音響研究室
モーグ、アーブの上陸と日本の黎明期の輸入楽器業界「シンセサイザーを最初に輸入したのは誰?」〔ほか〕

内容詳細

1955年、NHK電子音楽スタジオで生まれた日本の電子音楽。この未知の音楽は、先達の驚くべきフロンティア・スピリットに支えられて発展し、やがてポピュラー音楽にも浸透、YMOというモンスターによって一時代を築きあげる―。81年のテクノポップの終焉で幕を閉じる「電子音楽イン・ジャパン」を大幅に加筆・修正し、電子音楽誕生以前の歴史に記されなかった事実から、エレクトロニクスがもはや魔法ではなくなった90年代にまで言及した本書は、まさに半世紀に渡る歴史の目撃者たちの証言集である。

目次 : イントロダクション1970 大阪万博と国産モーグ・レコード第1号「思い出は朝陽のように」の誕生/ 現代音楽史におけるドイツの電子音楽、フランスのミュージック・コンクレートの発生/ 日本の電子音楽とミュージック・コンクレートの起源―黛敏郎と武満徹/ 国産電子音楽第1号「7のヴァリエーション」―諸井誠/ 1955年、NHK電子音楽スタジオの誕生/ 唯一のNHK型電子音楽スタジオ、大阪芸術大学の歩み―塩谷宏の残したもの/ 音響デザインとアヴァンギャルド芸術―「鉄腕アトム」と大野松雄/ 新大陸アメリカにおける電子音楽の発生/ ポピュラー電子音楽と電子楽器の変遷―20世紀初頭のシンセサイザーのルーツを辿る/ シンセサイザーの誕生―モーグ、ブックラ、アープの登場背景/ 映画音楽、アニメーション音楽で聞いた「電子音」の正体?―宇野誠一郎と『21世紀の子供のうた』/ 「羽田税関モーグ」輸入事件」の真相―国産シンセ作品第1号『月の光』ができるまで―冨田勲/ 「スイッチト・オン・バッハ」はいかにして日本に紹介されたか?“脱音楽史”としてのシンセサイザー音楽史/ シンセサイザー輸入第1号「ブックラ」東京芸術大学音響研究室/ モーグ、アーブの上陸と日本の黎明期の輸入楽器業界「シンセサイザーを最初に輸入したのは誰?」〔ほか〕

【著者紹介】
田中雄二 : 1965年、島根県生まれ。雑誌編集者。『TECHII』(音楽之友社)。『宝島』(JICC出版局/現・宝島社)を経て、現在は出版社に勤務。これまでの主な仕事に、『吹替洋画大事典』(三一書房)、『銀星倶楽部/テクノポップ』(ペヨトル工房)などの共著がある。また、『カルトQ』(フジテレビ)の「YMOカルト」の構成、東芝EMI時代のYMO再発全タイトルのライナーノーツ監修なども務めた。主な音楽仕事としては、ベルギーのテクノポップ・グループ、テレックスのリミックス・アルバム『イズ・リリース・ア・ユーモア?』(アルファ)などのプロデュースがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • wakabon さん

    エレクトロ・ミュージック黎明期からの歴史を辿った、革新的な書物。この分野に関心がある人は読んでおくべき。個人的には諸井誠へのインタヴューが面白く、感銘を受けた。

  • ゴミ さん

    15の時から読んでるが未だに飽きない。そして音源を聞いてはじめて納得する部分もあったり。この先まだ五年は読めそうな気がする。

  • tegege さん

    YMOを中軸に、丁寧な筆致で黎明期からの電子音楽世界を紹介した大著。これでもまだ、深堀してほしくなる個所が多数ある。すなわち、本書は良質な入門書と言える。読むのはいっぱい時間いるけれど。

  • 小林ミノリ さん

    黄色と黒ジャケでおなじみの旧版の増補改訂版、万博のレア音源付属。 電子音楽にまつわる貴重なクロニクル。

  • いちはじめ さん

    日本の電子音楽の歴史、電子音楽に携わった人々について詳細に記した傑作。ただ、誤植が多めなのが残念。

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田中雄二

週刊誌副編集長、書籍編集者を経て、現在は制作会社の映像プロデューサー。大野松雄、TM NETWORKドキュメンタリーなどを構成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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