山田宏一

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本

増補　友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌 平凡社ライブラリー

山田宏一

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基本情報

ジャンル
：
アート・エンタメ
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784582764338
ISBN 10 : 4582764339
フォーマット
：
本
出版社
：
平凡社
発行年月
：
2002年05月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
山田宏一他 ,  
追加情報
:
５０３ｐ；16

内容詳細

ゴダール、トリュフォー、アンナ・カリーナ…。６０年代、ヌーヴェル・ヴァーグの渦中で彼らと交友した著者がその熱気を瑞々しく伝える代表作。ヌーヴェル・ヴァーグを知るために欠かせない古典的名著。

【著者紹介】
山田宏一 : １９３８年、ジャカルタ生まれ、映画評論家。東京外国語大学フランス語学科卒業。６４‐６７年、パリ在住。その間、『カイエ・デュ・シネマ』誌同人（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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読書メーターレビュー

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  • 踊る猫 さん

    読了日：2019/05/08

    バッカでぇ〜（関根勤の声で）と読みながら笑ってしまった。それほど、この本は映画に取り憑かれた人たちの青春の一ページを、語弊があるが下手な青春小説よりも生々しく描いている。ヌーヴェル・ヴァーグについて知識がない？ 映画について疎い？ そりゃ『気狂いピエロ』ぐらいは観ておいた方が楽しめる本ではあるけれども、読んでなくてもこのアンポンタンな人々の姿を楽しむのにさして支障は来さない。誰だって映画は撮れるということを――だけど、矛盾するけれど誰でもゴダールになれるわけではないということを――教えてくれる稀有な書物だ

  • vaudou さん

    読了日：2016/06/02

    ヌーヴェル・ヴァーグのうねりと闘争を、綺羅星のごとき映画人との交友から活写した回想録。アンナ・カリーナの美貌に一目惚れし、フィエスキの短編映画にカメオ出演するなど信じがたく夢のような日々。やはり出色は評価が固まるまでの等身大の二人、傷つきやすく先鋭的なゴダールと、ナイーブな映画青年であるトリュフォーらの交歓が瑞々しい文章で描かれる黎明期だろう。肌身で感じるファナティックな興奮と、批評を原動力としたカイエ・デュ・シネマの映画製作の核心を突く評言が両立する、いつまでも大切にしたい映画本。

  • 急性人間病 さん

    読了日：2016/06/23

    ヌーベルバーグの人々…《映画》のために敵を作りまくる鋭敏な行為を辞さない批評実践集団である一方、《友》なる作家の窮境には価値判断を超越し支持の言説で援護射撃する互助会としてもある。オルタナティブとしてはじまり、栄華に浴して後間もなく終わるその関係だが、党派としては至極健全な収束であったようにも思う。駆け抜ける10年の束の間の後に残る霧消の残り香を“エスピオン・ベルジュ”山田宏一がジョン・フォード的に引き受ける幕切れに、在りもしないはずの映像の連なりを垣間見た。

  • PukaPuka さん

    読了日：2021/01/11

    自分が映画が好きになるきっかけは、今はなき渋谷のシネ・アミューズで、ゴダールのもっとも伝説的な作品『気狂いピエロ』を見て、カメラが水平線にパンされて、アンナ・カリーナがvoix offでランボーの『永遠』の一節を囁く、あのラストシーンにうちのめされたことである。ヌーベル・ヴァーグの作品は、日本におけるフランス年と、東京のミニシアター全盛時代にたくさん見ることができて、あれは幸せなことだったんだなぁ、と思い出す。それがリアルタイムで作られていた時代にそばにいた山田宏一氏による本。いい本だった。感謝。

  • 呉 さん

    読了日：2013/07/29

    １９６８年５月よ、来るな。そう願わずにはいられなかった。山田氏の通訳に助け舟を出してくれた“いい奴”トリュフォーの死（そして、今となってはシャブロル、ロメールも）。ゴダールらの作家論、当時のフランス映画界のルポとして読んでいたはずが、【はなればなれに】なってゆくヌーヴェル・ヴァーグの面々のあまりに悲しい行く末は、正にこの本自体が一本の映画の様。「映画から見放されたわけじゃないんだ、ただスクリーンのこちら側にまた戻されただけのことだ」　涙。

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山田宏一

映画評論家。１９３８年、ジャカルタ生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒業。１９６４〜６７年、パリ在住。その間、「カイエ・デュ・シネマ」誌同人（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

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