騙し絵の牙

塩田武士

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040689043
ISBN 10 : 4040689046
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;20

内容詳細

話題作『罪の声』塩田武士の待望の最新刊は、まさかの大泉洋に、騙される!

昭和最大の未解決事件「グリ森」をテーマに描いてから、約1年――。
『罪の声』塩田武士の最新刊は、大泉洋“主演小説”!
塩田武士×大泉洋
新しい<小説の形>がここに! そして最後は“大泉洋”に騙される!

芸能事務所、さらには大泉洋本人との共同企画により、主人公に俳優・大泉洋を「あてがき」して社会派長編小説を執筆。
2013年から構想開始し、プロット改稿を幾度となく重ね、取材・執筆すること約4年。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載を経て、この度単行本化!

出版、映像、音楽……エンタメ業界は、スマホと「時間の奪い合い」になった。既存のエンタメ産業は、「過渡期」真っ只中である。
本作『騙し絵の牙』では、出版界のなかでも「レガシーメディア」と言われるようになった「雑誌」の編集部を物語の舞台に、業界全体を映し出して「エンタメ産業のうねり」を圧倒的リアル筆致で描く。
さらに、そんな窮屈な時代に風穴をあけるような、太陽のような明るさと才知に長けた主人公に、俳優・大泉洋をあてがきして物語を創作。実在の俳優と物語の主人公がリンクする、新しい読書体験に!

●痛いほど圧倒的リアリティ、ウィットに富んだ会話の応酬! 「小説のなか」で大泉洋が動く!●
大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。
ある夜、上司の相沢から自身の雑誌の廃刊を匂わされたことをきっかけに、速水は組織に翻弄されていく。
すると次第に彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて……。
斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!
小説を愛するすべての読者へ贈る一冊。

●塩田 武士:しおた・たけし
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。神戸新聞社在職中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。
2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、“「週刊文春」ミステリーベスト10”で国内部門第1位となる。2017年本屋大賞では3位に。
他の著作に『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』がある。

●大泉 洋:おおいずみ・よう
1973年北海道生まれ。俳優・タレント。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー。大学在学時より出演していた『水曜どうでしょう』は全国で伝説的な人気番組となる。
主演映画『探偵はBARにいる』で第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を、『駆込み女と駆出し男』では第39回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、第58回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。
2013年に発表した著書『大泉エッセイ 僕が綴った16年』は累計42万部を突破。
映画、舞台、テレビ、バラエティと多方面にマルチに活躍している。

【著者紹介】
塩田武士著 : 1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。神戸新聞社在職中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2012年神戸新聞社を退社。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、“「週刊文春」ミステリーベスト10 2016”で国内部門第1位となる。2017年本屋大賞では3位に

大泉洋 : 1973年北海道生まれ。俳優・タレント。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー。大学在学時より出演していた『水曜どうでしょう』は全国で伝説的な人気番組となる。主演映画『探偵はBARにいる』で第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を、『駆込み女と駆出し男』では第39回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、第58回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。2013年に発表した著書『大泉エッセイ 僕が綴った16年』は累計42万部を突破(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
☆
☆

3.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
大泉洋で映画化することが決まっていて当て...

投稿日:2021/07/04 (日)

大泉洋で映画化することが決まっていて当て書きされた小説。大泉洋のイメージで期待して読みましたが、そこまで盛り上がらなかった印象。出版業界はこの先も厳しそうだと実感しました。

ゴロウ さん | 大阪府 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • starbro さん

    『罪の声』に続いて、塩田武士2作目です。大泉洋主演小説という試みはユニークですが、特に小説の内容には影響していないような気がします。最初タイトルからミステリなのかと思って読み始めましたが、構造不況業種、出版業界のリアルでした。まるでノンフィクションのような感じです。今後どのようにして電子メディアに移行するのでしょうか?

  • ウッディ さん

    雑誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。編集者として作家からの信頼も厚く、部下からも慕われ、社内外で一目置かれる存在。斜陽の出版界で雑誌の廃刊危機を回避し、小説の発表の場所を守る為に奮闘する。キレ者でありながら、ユーモアのあるトークで場を和ませ、人の心を掴む速水がとても格好良い。速水の軽妙な言葉が大泉さんの口調に脳内変換され、映像が浮かんでくるようでした。この仕掛け自体が速水編集長の企画ではないかと思わせる二重の仕掛けか?どんでん返し以降が少し冗長な感じがしたが、意欲的な作品で、とっても面白かった。

  • bunmei さん

    主人公・速見輝也に大泉洋を「あてがき」して描かれた一冊。デジタル化の波は、出版界を斜陽産業へと導き、その中で、何とかその流れに逆らいながら、新たな切り口を見いだそうとしている現状。上司からの軋轢、昔気質の作家への依頼、異業種との提携など、様々な仕事上の苦難に立ち向かい、そこに家庭での孤立感も上乗せされながら孤軍奮闘していく速見。最後は、あまりに意外な展開に唖然としながらも、このタイトルの意味がそこで納得しました。個人的には、毎年、100冊近くは、新しい本を購入し、かなり出版界に貢献しているのかな・・・。

  • サム・ミイラ さん

    この表紙を見た時の正直な感想。何だこりゃ?なぜ大泉洋が?以来気になっていたけどやっと読めました。彼をモデルにしたコラボ作品でこれが大正解。読みながら頭の中で大泉洋が映画のように動き出す!ひとつ間違えば大コケする手法だけど彼をイメージして書いたのか、ギャグの言い回しひとつとっても大泉洋そのものだからでしょう。内容的には出版社のお仕事小説でありながら現代人の抱える問題をも切りとりまあ面白いじゃないと読み進むもこれがとんでもない話に。やられました。見事です。思わず表紙を見直しました。大泉洋の表情が違ってた(笑)

  • ケンイチミズバ さん

    会話を何度も読み返して笑った。ドラマや映画化が決まっているわけではないのに特定の俳優さんを主人公に想定しての物語が、大泉さんだしうまくいってる。いじられキャラの彼ならこんな表情でこんな冗談を言うだろうなとはまった。各章ごとのポートレイトがこれまた。ネットの力で衰退する業界、よくて現状維持、難局を渡り歩く同世代サラリーマン、中間管理職にとても共感できた。敵も味方も人物それぞれの個性が響いてきてついつい具体的な俳優さんを想像してしまう。封印した関西弁、消したい生い立ち、自分にも似たようなものがあり、頷けた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

塩田武士に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド