愛でもない青春でもない旅立たない 講談社文庫

前田司郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062764926
ISBN 10 : 406276492X
フォーマット
出版社
発行年月
2009年10月
日本
追加情報
:
15cm,182p

商品説明

新・三島賞作家のデビュー作
刹那刹那の僕を数珠のようにつなぐ糸はなんだ。

何が愛で何が青春か?そして旅立つと言っても一体どこへ?主人公の「僕」は大学に通い、さしあたって大きな悩みもなく、健康で何不自由のない生活を送っている。しかし一体なんだこの得体の知れない恐怖は。焦燥感はどこから来るのか。寂しさは?東京生まれ東京育ちの著者による初めての青春小説。

内容詳細

何が愛で何が青春か?そして旅立つと言っても一体どこへ?主人公の「僕」は大学に通い、さしあたって大きな悩みもなく、健康で何不自由のない生活を送っている。しかし一体なんだこの得体の知れない恐怖は。焦燥感はどこから来るのか。寂しさは?東京生まれ東京育ちの著者による初めての青春小説。

【著者紹介】
前田司郎 : 1977年東京生まれ。和光大学人文学部卒業。’97年劇団「五反田団」を旗揚げし、作・演出を手がける。2004年「家が遠い」で京都芸術センター舞台芸術賞受賞。’05年に本作を発表して小説家デビュー。’08年戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞、’09年小説『夏の水の半魚人』で三島由紀夫賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 巨峰 さん

    作者の処女作にして男子大学生が主人公の(青春でもないとタイトルに書いてあるけど、)青春小説。あるあると思ってしまいました。まあおいらよりは、この主人公はもてますがね・・・現実と脳内の境界とミックス具合があいまいで、まあでも実際はそんなもんかもしれないねー。最後の美術館の個展の描写は凄かった。でも、こんな展示ひとりでつくれるんだろうかなぁ・・・

  • とら さん

    前田司郎さんの処女作。めちゃくちゃ大好きな世界観、文章であった。これいつから読みたい本に登録してあったっけ…?ってほど前から読みたかったので念願、というか期待値はMAXだったけれど、そんなもんは軽く吹き飛ばしてくれた。そして気付いた。前田さん、劇作家だって言うじゃないか。で、芥川賞を狙える位置にいる小説家さん。これは大好きな本谷有希子さんも同じで、だから結局、劇作家育ちの小説家というものが好きなんだとついに発見した。というかもう、それなら戯曲を読めば良いんだと思った。また新たな世界を開くことが出来た。

  • 東京湾 さん

    「僕が世界から遅れ始めているようだ。僕は小走りに世界に追いすがるしかないのか、このまま一人で歩くのか」タイトルが実に秀逸。モラトリアムの中でうだうだと仕様もない思考をこねくり回し、淡々と過ぎ行く時間の中で生産性のない営みを送る、あるがままの大学生の姿が実に巧みに描かれていた。何やってんだろう自分と思いながらその現状を変えようと一念発起するわけでもなくただぼんやりと日々を生きるというリアル。その折々に挟まれる不思議な夢。終盤の流れは現実が空っぽなあまり夢が流入して来たのかなと思った。色々な考察もできる良作。

  • ミツ さん

    凄いな…。今まで読んだ前田司郎の著作の中では一番好き。というかこれが処女作なのか。 大学行って講義サボってバイトして酒飲んでセックスして寝る、何のことはない普通の生活を送る自分をどこか醒めた視線で分析し相対化しながらも、不安や焦燥、諦めを感じている主人公の感情はとても良く理解できる。 現実と地続きな白昼夢の幻想描写も秀逸で初期の村上龍を思わせる。 かといって重苦しい圧迫感はまるでなくユーモアセンス(主に下ネタだが)は抜群で何度も爆笑してしまった。傑作。

  • adari さん

    「ずっと安全な場所なんてないから、今安全だと思う場所に逃げ続けていればいいだけ」大学生の主人公が愛でもない青春でもない日々を送るだけの話。タイトルが秀逸。お母さんお話しての合図だのクダリが面白かった

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