前田慶次と歩く戦国の旅 『前田慶次道中日記』を辿る 歴史新書y

今福匡

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800305640
ISBN 10 : 4800305640
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
239p;18

内容詳細

前田慶次は、隆慶一郎の小説『一夢庵風流記』や原哲夫の漫画『花の慶次』で知る読者も多い。ゲームやパチンコ、スロットマシーンのキャラでも知られ、大男で秀吉公認の「天下御免の傾奇者(かぶきもの)」であったという。戦国期の旅の記録は貴重である。晩年の慶次本人が記したとされる二六日間の『道中日記』の内容は、「傾奇者」と称される彼のイメージとは程遠い。古書典籍の知識を備え、道すがら陰陽道の呪術的世界にはまる姿は、戦国武将の実像に近いはずだ。

目次 : 序章 『前田慶次道中日記』と中世東山道/ 第1章 伏見から近江路へ―自らを、東下りの貴族になぞらえ/ 第2章 美濃から木曽路へ―同行する朝鮮人父子の別れ/ 第3章 和田・碓氷の峠越え―慶次の前を行く徳川家康の一行/ 第4章 坂東の地へ―宇都宮で旅一番の歓待を受ける/ 第5章 白河の関を越えて―現世への未練と無常観を感じつつ/ 第6章 奥州街道から米沢へ―日記の謎めいた記述と陰陽道/ 終章 中世東山道の終焉と、その後の慶次

【著者紹介】
今福匡 : 1964年、神奈川県生まれ。歴史ライター。米澤直江会会員、戦国史研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • saga さん

    関ヶ原の合戦直後の紀行文には興味をそそられる。前田慶次という傾奇者の道中日記を中心に添え、京伏見から米沢への旅を検証する本書は、歴史旅を好きな人には打ってつけだ。20代の頃に芭蕉の奥の細道を辿った経験が、慶次が奥州に入ったあたりでオーバーラップして思い出された。慶次の道中日記を補完するように記された歴史的記述も多く総花的で、前田慶次を深く知りたい方には物足りないだろう。

  • てつJapan さん

    【〇】●「花の慶次」のモデル、前田慶次69歳が関ケ原の翌年、大阪から米沢へ向かう道中記。街道沿いの当時の風俗が垣間見れて面白かったです。 ● 前田慶次が陽気で情に厚いがだがちょっと面倒くさそうな感じ、花の慶次のようなばりばりの武人という雰囲気ではないです。

  • S_Tomo🇺🇦🇯🇵 さん

    「花の慶次」でお馴染みの前田慶次郎が上杉家へ仕えるため、京都伏見から米沢までの旅路を「前田慶次道中日記」を元に辿っていく一冊(漫画「花の慶次」の最終回の直後にあたる)。文武両道の稀代の傾奇者も七十近くで道中で泣き言も出たりはするものの、のんびり楽しそうに寄り道したりする姿はなんとも微笑ましい。しかし、この本の価値あるところはそれだけではなく、日本の中世から近代への切り替わるその瞬間で、街や道というものがどのように変わるのかを考察しているところであろう。

  • AR読書記録 さん

    前田慶次といえば『花の慶次』、と思うものの読んだことはなく、つまりなんとなく傾奇者のイメージは持ちつつ実像はよくわかんないという状態で読みました(むかーし歴史物にはまっていたころ、海音寺潮五郎あたり何か書いていたのを読んだんじゃないかという気はするけども)。で、読み終わったところでは、それほど前田慶次の人物像が自分のなかにできたという感じではない。が、中近世の街道、日本のイメージというのは明らかに広がったとおもう。石田三成が早々に祀り上げ、送り出しの祭礼の対象になってたりするのもおもしろいなぁ。

  • 美亜希 さん

    今NHKで放送されている「かぶき者慶次」の慶次役・藤竜也さんで脳内再生された旅だった。慶次といえば「傾奇者」だけど、この本は慶次の「文化人」としての面が色濃く描写されている。しかしこの道中日記が「誰かに読まれる事を前提に」書かれたという辺りが慶次らしさを感じた。彼が旅をした頃の世情やその前後の歴史を学びつつ、慶次と一緒に旅をする。これこそまさに追体験。道中日記本文や現代語に訳した本は簡単に手に入れられるとの事なので時間を見て読んでみたい。

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今福匡

1964年神奈川県生まれ。米沢温故会・米澤直江會会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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