ユヴァル・ノア・ハラリ

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サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 上

ユヴァル・ノア・ハラリ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309226712
ISBN 10 : 430922671X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
267p;20

内容詳細

なぜホモ・サピエンスだけが繁栄したのか?国家、貨幣、企業…虚構が文明をもたらした!48カ国で刊行の世界的ベストセラー!

目次 : 第1部 認知革命(唯一生き延びた人類種/ 虚構が協力を可能にした/ 狩猟採集民の豊かな暮らし/ 史上最も危険な種)/ 第2部 農業革命(農耕がもたらした繁栄と悲劇/ 神話による社会の拡大/ 書記体系の発明/ 想像上のヒエラルキーと差別)/ 第3部 人類の統一(統一へ向かう世界/ 最強の征服者、貨幣/ グローバル化を進める帝国のビジョン)

【著者紹介】
ユヴァル・ノア・ハラリ : 1976年生まれのイスラエル人歴史学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。軍事史や中世騎士文化についての3冊の著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している

柴田裕之撮影 : 翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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タイトルに”全史”とあるように、人類−サ...

投稿日:2017/09/22 (金)

タイトルに”全史”とあるように、人類−サピエンス族−の発生から現代(及び将来見通し)に至る繁栄・・・あるいは”のさばり”(著者はサピエンス族の繁栄は常に他生物の殺戮・搾取を伴っている可能性があることを示唆している)・・・の経緯について語る本である。人類の発展を特徴付ける要因として、認知革命、農業革命、科学革命の三つを挙げて、その分析から人類が辿った”歴史”の意味を考えようというもので、”史”とあるが必ずしも全巻時系列に従って物語が語られている訳ではないので、内容的には副題にある”文明の構造と人類の幸福”のほうがシックリ来るところもあって、”歴史”を期待して読むとちょっと肩透かしを食らうような所もあるけれど、二百数十万年に渡る長いスパンの出来事を思い起こしながらサピエンス族の越し方行く末を考えさせられるのはなかなか面白い読書経験ではある。 著者の語り口は巧みで能弁ではあるけれど、少し独善的なところや、論理の組み立てに御都合主義的なところが感じられたり・・・・と(若さの特権?・・・本書出版時(2005)著者29歳!!!)、分析のやり方には必ずしも全面的に同意できるという訳ではないけれど、人間の世界を理解したいという著者の熱意が感じられて記述には読者の注意を逸らさない力がある。

yk さん | 京都府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    遅まきながら、ようやく世界中の知識人に読まれているという本書を手に取る。135億年前のビッグバン、そして7億年前のホモ・サピエンス属の出現と、スケールを大きくとって人類史を鳥瞰する。個々の解説は、これまでの学説を踏まえたものであり、とりわけ新しさはない。しかし、先行研究に対しては誠実に向かい合い、そこに誇張や、まして恣意的な解釈がなされることはない。上巻を読む限りでは、我々ホモ・サピエンスをホモ・サピエンスたらしめているものは、すべからくひとえにその本質が"虚構"にあるということ。本書の主眼もそこにある。

  • starbro さん

    以前から気になっていた本書ですが、図書館の予約に出遅れてようやく読めました。年内に読めてほっとしています。単なる歴史ではなく生物学、経済学等の内容も交え、非常に興味深い内容となっています。人類の歴史は様々な書物で読んでいますが、「農作物が人類を家畜化した」と言う主張は、極めて刺激的で「目から鱗」状態でした。トータルの感想は下巻読了後に。

  • パトラッシュ さん

    私たちが「歴史」と聞いて連想するものすべてを、認知革命による「虚構」の産物とする切り口に驚いた。結果ホモ・サピエンスは多くの生態系を殺しまくり、農業革命で惨めな暮らしを選び取り、ヒエラルヒーと差別を生んで発展を遂げてきたと人類史の常識を引っくり返す。人文、自然、社会科学の各分野を横断し相互に取り込みながら膨大な学識を展開していくが、さほど難しく感じず納得させられるのは一級のエンタメ小説よりも面白い巧みな語り口だ。民族や政治や思想や宗教の旗を掲げる人類至上主義者には、著者を殺したくなるのではないか。(続く)

  • ミカママ さん

    大学受験のときでさえ避けて通った「世界史」。こんなわたしに読む資格あるのかと手に取ったこちら。結論から言うと面白かった。著者の知識の深さと、それをきちんと読者にシェアできる筆力に感服。ホモサピの歴史は残虐と葛藤の歴史。はたで見ていると、なんかずいぶん要領悪いんじゃないの?とも。現代のチカラ構造の仕組みにも、それぞれに理由があったんだな。解決するのには、同じ時間がかかるのかもしれぬ。手許に置いて再読したい作品。

  • seacalf さん

    やっと上巻、クリア。骨が折れる本だこと。論ずる事柄ひとつひとつに裏付けとなる説明がたっぷり、わかりやすいエピソードも幾つも盛り込んでくれるのでガンガン刺激してくれるのだけれど、読み応えがありすぎて集中力を切らさずに読むのが大変。小麦、稲、ジャガイモを栽培化したのではなく、逆にホモ・サピエンスが家畜化されたとか、社会に秩序を生み出す為には敢えて差別・ヒエラルキーが必要等々、思いもよらない視点から語られる新鮮な発想がどんどん登場する。「共同主観的」な想像力を手に入れた我々は、いったいどこへ向かうのか。下巻へ。

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ユヴァル・ノア・ハラリ

イスラエルの歴史学者、哲学者。1976年生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えるかたわら、2020年のダボス会議での基調講演をはじめ、『ニューヨーク・タイムズ』紙、『フィナンシャル・タイムズ』紙への寄稿など、世界中

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