ミハル・アイヴァス

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もうひとつの街

ミハル・アイヴァス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309206141
ISBN 10 : 430920614X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
213p;20

内容詳細

雪降りしきるプラハの古書店で、菫色の装丁がほどこされた本を手に取った“私”。この世のものではない文字で綴られたその古書に誘われ、“もうひとつの街”に足を踏み入れる。硝子の像の地下儀式、魚の祭典、ジャングルと化した図書館、そして突如現れる、悪魔のような動物たち―。幻想的で奇異な光景を目のあたりにし、私は、だんだんとその街に魅了されていく…。世界がいまもっとも注目するチェコ作家の代表作。

【著者紹介】
ミハル・アイヴァス : 1949年、プラハ生まれ。作家、詩人、哲学者。カフカやペルッツなど、プラハの幻想文学の伝統を引き継ぎ、ボルヘスやカルヴィーノのメタ・フィクション的な想像力を発展させた文学世界の表現者として、今、もっとも注目されているチェコの作家。詩集『ホテル・インターコンチネンタルの殺人』(1989)でデビュー。2009年に『もうひとつの街』が英訳されたのをきっかけに欧米で注目を浴び、翌年に同じく英訳された『黄金時代』が、その年のAmazon.com/SF・ファンタジー部門において、東欧作家では一位を獲得

阿部賢一 : 1972年、東京都生まれ。東京外国語大学卒業、カレル大学、パリ第4大学に学ぶ。現在、立教大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    本を開くとそこから手がのびてくる、建物の奥にある異次元につながる道。ナルニアやアリスの迷い込んだ世界。子供なら恐れに期待は勝る。大人でも、恐怖心を押さえつける好奇心。迷い込んでしまうのか、迷いこもうとするのか、連行されていくのか。ここと似ているのに、あるはずなのに、見えない世界。ソビエトの圧力の下で、自由に発言できず、聞き耳を立てられ、告げ口され、連行される恐怖に晒されていた時代を連想させる。そして、はさまれる民族の起源やチェコの英雄フス。作者とともにスラブ民族の歴史を振り返っていたのかもしれない。

  • mii22. さん

    「私」はプラハの古書店で一冊の本と出逢う。菫色の装丁、見たこともない文字で綴られた本を手にしてから「私」がプラハの街中で目にしたのは幻想的で奇異な光景の数々。クローゼットや図書館の奥の暗闇に異界への入り口があり、そっと光を放っている。その扉の向こう側には奇妙世界「もうひとつの街」があるのではないか..。私はもうひとつの街に魅了され続ける。私は境界を越えてもうひとつの街に行かなければならない。二度と戻れなくなるかもしれないが..。独創的なイメージ、鮮明な幻想的情景描写、明らかになるメッセージ。迷子になる本。

  • みうか さん

    自分の中にある引き出しを全部開けて、持ち得る知識と空想力をもってして理解しようとしたけれど、すぐに読み方を間違えた事に気がついた。これは私にとっては体感する言葉であって、理解する本という存在ではなかったみたい。雪降る街プラハに漂う異界の入り口から身を投じ、その幻想世界に浸るくらいが良さそう。ドラッグでも嗜めば陶酔できそうな奇異なトリップ体験へと導かれてゆくようだった。中世ヨーロッパの街並みを色濃く残すプラハだから余計に幻妖な光を飛ばしやすいのかもしれないな〜。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    雪降るプラハを舞台で菫色の本を古本屋で入手した主人公に不思議な出来事が。図書館に現れるジャングル、回遊するエイや鮫、惑わすイタチなどどうやら「もうひとつの街」の境目が溶け合っているようだ・・・・。「もうひとつの街」に取り込まれた人々に嘲笑、翻弄されながらも次第に惹かれていく主人公のある決断になぜか吃驚しました。何だかゆうきりんさんの「名もなき本」+「不思議の国のアリス」+梨木果歩さんの「家守綺譚」を連想する内容です。望むがままに幻想は現れ、あなたにとって現実と化す。

  • Homo Rudolfensis さん

    rinakkoさんのレビューから知りましたが、よくわからんなあと思っていたら読み終わりました。感想を見ていると結構同じ人がいて安心しました笑。脈絡のなさはまさに夢のようで、考えるな!感じろ!というタイプの本です。描写がかなり独特で、没入感がすごいので幻想文学に興味がある人は是非ご一読を。

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ミハル・アイヴァス

1949年、プラハ生まれ。作家、詩人、哲学者。カフカやペルッツなど、プラハの幻想文学の伝統を引き継ぎ、ボルヘスやカルヴィーノのメタ・フィクション的な想像力を発展させた文学世界の表現者として、今、もっとも注目されているチェコ作家のひとり。詩集『ホテル・インターコンチネンタルの殺人』(1989)でデビュ

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