CD 輸入盤

交響曲第9番 バーンスタイン&ベルリン・フィル

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4778620
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マーラー生誕150周年前夜祭!
バーンスタイン&ベルリン・フィルによるマーラー9番 
待望のOIBPリマスタリング!
しかもミドル・プライス1CDに!

数あるマーラーのアルバムの中で最も強烈な存在感を示すと言われるバーンスタインとベルリン・フィルによる交響曲第9番。レコードアカデミー大賞受賞の名盤としても知られるこの名盤が、録音から30周年を迎える今年、新たにOIBPリマスタリングを施され、しかもフルプライス2枚からミドル・プライス1枚という大幅プライスダウンを果たして再登場します。

【一期一会】
よくいわれるカラヤンとの不仲のせいなのか、それともマネジメントによる強力な采配が原因なのか、バーンスタインが指揮したベルリン・フィルとの公演は生涯にただ一度のみ(2日間)で、それは今からちょうど30年前の出来事でした。
 公演曲目がマーラーの9番ということもあってか、その公演はもはや伝説と化していますが、幸いなことにRIASによってその模様がステレオ・レコーディングされたために、伝説とは言っても「幻」にはなっていないのが嬉しいところです。

【ウィーン・フィル vs ベルリン・フィル】
バーンスタインはこのベルリン・フィル公演の8年前に、ウィーン・フィルを率いてベルリンのフィルハーモニーザールに乗り込み、同じくマーラーの9番を演奏しています。UNITELによって収録されたその映像を見てみると、ウィーン・フィルとの演奏は、ベルリン・フィルのそれと所要時間も解釈のコンセプトも似ているのですが、オケの性格・サウンドの違いもあってか、ベルリン・フィル盤とは、いろいろな意味で大きく印象が異なるのが注目されるところです。
 しなやかで軽妙ささえ漂わせ、アンサンブルとしての一体感もあるウィーン・フィルに対し、ここでのベルリン・フィルはごつごつといかつく、何かに憑かれたような抑制の効かなさ加減が独特の雰囲気を醸し出しているのが特徴的。いたるところで情念の噴出を感じさせ、どこか凄みのある重い音によってドラマティックな傾向を示すベルリン・フィルの演奏は、のちのカラヤンとの演奏では大きく様子が変わっているので、それらの特徴がバーンスタインの音楽性に根ざしたものであることを如実に感じさせてくれます。

【ベルリン・フィルとのリハーサル】
未知の大物指揮者の客演ということもあって、当時、ベルリン・フィルの団員たちも大喜びだったようで、出番・降番を巡って楽員間でちょっとした騒動も持ち上がったほどと伝えられています。
 バーンスタインも、初めてのオーケストラへの客演ということや、作品が難曲マーラーの9番という事情もあって、通常よりも長いリハーサルを要求していましたが、ベルリン・フィルとカラヤンとのスケジュールの都合などから、リハーサル時間をめぐるトラブルが発生し、完全な満足を得るまでの準備をおこなうことができなかったとも言われています。

【ベルリン・フィルの大熱演】
しかし、そうした状況にも関わらず、バーンスタインはここで、ベルリン・フィルからファナティックなまでの破天荒なサウンドを引き出しています。その異様なまでの高揚と没入の激しさは、スタイリッシュな演奏で知られていたカラヤン指揮するベルリン・フィルとはまるで別団体のような凄まじいものです。
 第1楽章の冒頭から既に尋常ではない緊張をはらんだ響きがとにかく強烈。精鋭ベルリン・フィルを崩壊寸前まで煽りに煽り、鼓舞するバーンスタインのもと、発奮した楽員たちの壮烈な気迫がいたるところから伝わってきます。第4楽章のとてつもなく深い感情移入も胸打たれる素晴らしいものです。

【実演ならではの感動】
この録音が実際のコンサートのライヴ録音であることと、完全とはいえなかったリハーサルの問題もあってか、演奏にはときに瑕疵も見受けられ、特にテンポの変動の激しい第4楽章では事故も発生していますが、そうしたことを踏まえても演奏の感動の深さが揺らぐことはありません。それは楽員たちの奏でる音楽が、バーンスタインへの熱い共感に根ざしたものにほかならないからだと思われます。

【OIBPリマスター】
マーラー屈指の大ベストセラー盤ということもあってか、1992年に発売されて以来、実に17年間も不動のレギュラー盤(2枚組)だったこの名盤が、今回、ミドルプライス1枚のアルバムに姿を変えます。しかもOIBP(オリジナル・イメージ・ビット・プロセッシング)方式で万全のリマスタリングがおこなわれるというのですから、すでにレギュラー盤を所有されている方にも朗報と言えるのではないでしょうか。2010年のマーラー生誕150周年を祝うにふさわしい大注目アイテムの登場です。

【収録情報】
マーラー:交響曲第9番ニ長調 [81:22]
 第1楽章 Andante comodo [27:31]
 第2楽章 Im Tempo eines gemachlichen Landlers [15:49]
 第3楽章 Rondo-Burleske: Allegro assai [11:59]
 第4楽章 Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend [26:03]
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 レナード・バーンスタイン(指揮)

 録音時期:1979年10月4〜5日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 プロデューサー:ホルスト・ディットベルナー
 バランス・エンジニア:ヘルゲ・イェルンス
 サウンド・エンジニア:クラウス・クルーガー

【演奏時間比較(実測データ)】
1965 NYP 28:26 + 15:52 + 12:30 + 23:03 = 79:51
1971 VPO 27:24 + 16:06 + 11:28 + 25:48 = 80:46
1979 BPO 27:31 + 15:49 + 11:59 + 26:03 = 81:22
1985 RCO 29:52 + 17:26 + 11:47 + 29:34 = 88:39

収録曲   

  • 01. マーラー:交響曲第9番ニ長調 [81:22] 第1楽章 Andante comodo [27:31]
  • 02. 第2楽章 Im Tempo eines gemachlichen Landlers [15:49]
  • 03. 第3楽章 Rondo-Burleske: Allegro assai [11:59]
  • 04. 第4楽章 Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend [26:03]

総合評価

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発売当時はものすごい反響があったと聞くが...

投稿日:2021/07/06 (火)

発売当時はものすごい反響があったと聞くが、同じバーンスタインでは、より整っているコンセルトへボウ管との録音、より感情が込められているイスラエル・フィルとの録音の方が良いと感じる。この録音は中途半端に感じた。

gakusei さん | 北海道 | 不明

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小生にとってマーラーという作曲家は、映画...

投稿日:2021/07/06 (火)

小生にとってマーラーという作曲家は、映画館で「ベニスに死す」を観た時に全編に流れていた、交響曲第5番4楽章アダージェットしか知らなかった。初めて彼の交響曲を全楽章聴いたのは、てつさんと同じくNHKFMからでした。全然マーラーという作曲家を知らなかった小生でも「なんじゃこりゃ、すごい演奏だ」と鳥肌が立つくらい感動した思い出があります。CDで聴くと若干NHKFMで聴いた感動は薄れますが、それにしてもすごい演奏だと思います。(せんだってNHKBS4でウィーンフィルを演奏したものを聴きましたが、おとなしく物足りない演奏でした)ただし、CD化された時にどこかの箇所のクラリネットだったかオーボエだったかミスした箇所が修正されているとのことです。やはり、ライヴは傷があっても演奏したままの方がいいのではないかと残念でたまりません。 それにしても、小生はマーラーを9番という「死」から入ってしまった…本当は1番巨人の「生」から入門するのが普通だと思うのになあ‥

一匹ハイエナ さん | 愛知県 | 不明

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バーンスタインとベルリンフィルが残したマ...

投稿日:2021/03/12 (金)

バーンスタインとベルリンフィルが残したマーラーの傑作。

ハッチ さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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