マイケル・フィンケル

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ある世捨て人の物語 誰にも知られず森で27年間暮らした男

マイケル・フィンケル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207452
ISBN 10 : 4309207456
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
233p;20

内容詳細

孤独は究極の幸せだ!現代社会のしがらみをすべて捨てて、森で一人で生きていたい…。人間にとっての孤独や自由、幸福とはなにかを考える。

【著者紹介】
マイケル・フィンケル : True Story:Murder,Memoir,Mea Culpa(未邦訳)の著者で、この作品は2015年に映画化された。50以上の国から報道記事を書き、『ナショナルジオグラフィック』『GQ』『ローリング・ストーン』『エスクァイア』『ヴァニティ・フェア』『アトランティック』『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』各誌に寄稿している。モンタナ州西部在住

宇丹貴代実 : 1963年生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    ”世”の定義とは、何だろうか?同じ尺度で物事を見る理不尽と、その同じ尺度で生きざるを得ない理不尽。故の”隠”者とも解釈。程度の差こそあれ、「孤」ももれなくヒトの欲求の1つ。一方、集団社会で”存在”している上での規制の順守は、意思に関係なく求められる義務と責任。”捨て”ならば、窃盗無しの自然の共生という選択肢もあったはず。それを考えると、著者の考察のように「居場所」の問題であるという論旨に同感。それにしてもメディアの過熱報道は、海を越えても同じだなぁ。ほんの少しでいいから、「個」を大切にして欲しいものだ。

  • ゆのん さん

    ノンフィクション。私もどちらかと言えば『孤独』を好む性質である。家が好きで出来る事なら外に出たくない。会社のランチも一人で食べたい方だ。群れるのは苦手。この本には『自分で望んだ孤独は究極の幸せ』とあり、深く同意してしまった。しかし、クリス・ナイトは凄い。27年間森で一人で暮らし、生活領域を誰かに見つかる事を徹底して避けた。これはなかなか出来る事じゃない。本書ではクリス本人からの情報と多くの専門家の見解が書かれてあり非常に興味深くまた、勉強になった。

  • booklight さん

    成人になって働き始め、1年程度で仕事をやめ、森に入っていく。森で自給自足、ではなく別荘から貯蔵食糧を盗み暮らしていく。アメリカのメイン州。人に見つからずに27年間。2013年に逮捕。宗教にもよらず、精神障害もなく、社会批判でもない。見つからないため火も使わず、冬は厳しい。罪の意識もあるが、森に居続けることを選択した。「孤独で増大した知覚を自分に向けたらアイデンティティが消えた。聴衆はいない。自分の意味が消え、名前さえなくなった。完全に自由だった」という。内面性とは人をここまで持っていくのか。罪は罪として。

  • 茜 さん

    タイトルだけ見ると森の奥深くで狩猟などをして暮らしていたと思われてしまいますが実際には、近隣の別荘地へ不法侵入し食料などを盗み、それがたまたま逮捕されずに27年間いただけ。とは言え厳冬期を乗り越えるなどある種常人では成し得ない事も事実。それでも冒頭の40ページ程で物語(?)が終わってしまい、あとのページは世捨て人であるクリストファー・ナイトが逮捕されてからの著者の考え方や彼との面会時の様子などが長々と掲載されているだけで純粋な「物語」とは言えないであろう。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん さん

    20歳の時に森に入り、そのまま27年間隠れ住んだ男ナイトの実話。アメリカのメーン州の森である。食べ物着るものの調達はどうしたか。絶対に見つからない為にどの様な工夫をしたか。作者は、そもそもどうして孤独や過酷な自然に耐えて森の中で隠れていたのか、何度も何度もナイトに聞く。27年間、決して快適でもなくのんびりとはいかない、冬には生き延びることができるかどうかの厳しい自然のただ中である。そして人と話さなくても本当に平気なのだろうかと、たずねる。見つかってからのナイトは何だか気の毒である。一気読みであった。

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マイケル・フィンケル

1969年生まれのアメリカ合衆国のジャーナリスト。「ナショナル・ジオグラフィック」「ローリング・ストーン」「GQ」「エスクワイア」「ヴァニティ・フェア」「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」など多くの雑誌に寄稿している。現在ユタ州と南フランスで、妻と子ども三人と暮らしている

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