ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

交響曲第7、8番 アバド&ベルリン・フィル ('99、'00)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4714902
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

収録曲   

クラシック曲目

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  • Ludwig van Beethoven (1770 - 1827)
    Symphony no 7 in A major, Op. 92
    演奏者 :

    指揮者 :
    Abbado, Claudio
    楽団  :
    Berlin Philharmonic Orchestra
    • 時代 : Classical
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1811-1812, Vienna, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 38:11
    • 録音場所 : 12/1999, Great Hall, Philharmonie, Berlin [Studio]
  • Ludwig van Beethoven (1770 - 1827)
    Symphony no 8 in F major, Op. 93
    演奏者 :

    指揮者 :

    楽団  :

    • 時代 : Classical
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1812, Vienna, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 25:11
    • 録音場所 : 03/2000, Great Hall, Philharmonie, Berlin [Studio]

ユーザーレビュー

総合評価

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アバド指揮によるベートーヴェン交響曲第7,...

投稿日:2013/06/19 (水)

アバド指揮によるベートーヴェン交響曲第7,8番と言えば1960年代後半にDECCAに録音したVPO盤の第7番(1966年録音、タイム@13’10A9’47B10’06C9’02)、第8番(1968年録音、同@8’58A4’05B4’47C7’35)が私などの世代では30代アバドの若さの迸った演奏で新鮮だった事を覚えております。その後アバドのベートーヴェン交響曲に関してはVPOそして二度のBPOとの全集盤がリリースされており、ワーグナーが「舞踏の神化」と称揚したディオニソス的ともいえる第7番、同時期に作曲された愛らしいユーモアさえ感じさせる古典的で小規模な第8番という好対照をなす二曲についてはカップリングの為かアバド演奏分でも頻繁に引き合いに出されます。本盤は上記の各全集分の内BPOとの一度目の分で第7番(タイム@13’22A7’55B8’46C8’08)が1999年収録、第8番(同@8’41A3’54B5’30C6’58)が2000年収録と夫々なっております。この頃アバドは66〜7歳でBPO責任者として色々苦労に加え体調不振も抱えていた時期である事と本演奏がベーレンライター版によるものなのかそれまでのBPOの重厚なアプローチとは異なった印象を持ちました。演奏が「響き軽い」のかどうか私などにはわかりませんが第7番では第1楽章冒頭ソフトな当りで厳めしさは皆無、だらける寸前で主部に突入しつつ管楽器の微妙さも一応聴かせます。第2楽章も粛々というより柔らかい肌触り、変奏形式なので音量を抑制したりして変化をつけます。第3楽章も抑えた音から上げていく過程もこの勇ましい交響曲に繊細さを見る思いです。最終楽章は酒精神バッカスの踊りの如く繰り返しの「しゃくりあげ」の陰影から〆へは前のめり気味に畳み込んで行きます。私自身はこのアプローチでは第8番の方に軍配をあげました・・・第1楽章切れの良い古楽器演奏のような感じで時には速いテンポが活きた様です。詰めの盛り込み流しが素晴らしいです。続く楽章はやや表情をきつく強調します。第3楽章のトリオ部分のホルンの線太さ、前後のティンパニーのきつさが逆に美しいです。最終楽章もフレーズの工夫と共に割りと厳しく展開しますが・・・正直ちょっと退屈気味に感じた処も・・・。追加情報で他のDG全集からの両曲タイムをメモしておきますね・・・VPO指揮分第7番(1987年録音、同@14’30A8’37B9’03C8’56)、第8番(1987年録音、同@9’42A3’53B4’51C7’18)、二度目のBPO指揮2001年ライブ分第7番(同@13’34A7’38B8’58C8’12)、第8番(同@9’21A4’13B5’48C7’12)。又、非正規盤では1984年LSOを振ったものもある様ですが詳細未確認であります。ただ何れの演奏もかつて聴いていた低い重心のベートーヴェン交響曲演奏とは趣きを脱してはいるもののアバド自身強烈な個性で引っ張って行くスタイルではない為か・・・ちょっと巧く言えませんが・・・何か年々歳々的演奏に止まって・・・可もなく不可もなくといった辺りに収斂してしまいました。向上音質には注目でしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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アバド&ベルリン・フィルによる1度目のベ...

投稿日:2011/06/05 (日)

アバド&ベルリン・フィルによる1度目のベートーヴェンの交響曲全集のうち、第1番から第6番については、少なくとも往年の名指揮者による重厚な名演に聴きなれた耳からすると、天下のベルリン・フィルを指揮したにしてはあまりにも軽妙浮薄な演奏であると言えるところであり、私としてもあまり高い評価をして来なかった。ところが、本盤におさめられた第7番については、第6番までとは異なり、アバドによるベートーヴェンとしては少なくとも軽妙浮薄とまでは言い切れないのではないだろうか。もっとも、同曲の過去の名演、例えばフルトヴェングラー&ウィーン・フィル(1950年)、クレンペラー&ニューフィルハーモニア管(1968年)、さらにはカラヤン&ベルリン・フィル(1978年ライブ(パレクサ))などと比較すると、さすがに音の重心は低いとは言い難い。もっとも、本演奏では、ベルリン・フィルの音色にもかつての伝統的な重厚な音色の残滓を聴くことが可能であるとともに、アバドならではの豊かな歌謡性が演奏全体に独特の艶やかさを付加しており、アバド&ベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲の演奏としては、後述の第8番や第9番に次いで、佳演と評価するのにいささかの躊躇もするものではない。また、新しい研究成果を踏まえたペンライター版使用による本演奏は、近年主流となっている古楽器奏法やピリオド楽器の使用による演奏の先駆けとも言えるところであり、その意味においても相当の評価をせざるを得ないとも考えられるところだ。次いで、第8番については、楽曲の性格も多分にあるとは思うが、アバドの演奏にも第7番以上に違和感を感じるところがない。フルトヴェングラーなどかつての大指揮者たちが名演を遺していないことも功を奏しているのかもしれないが、それ以上にアバドによる歌謡性豊かな指揮が、往年のワインガルトナーによる名演の如き極上のワインのような味わいを演奏全体に付加するのに成功しており、少なくとも、アバドによるベートーヴェンの交響曲演奏の中では、前述の第7番を凌駕するとともに、第9番と並んで名演と評価してもいいのではないだろうか。録音については本盤でも十分に満足できる音質であるが、先日発売されたSHM−CD盤では、若干ではあるが音質はより鮮明になるとともに音場が幅広くなった。DVD−audio盤がこれまで発売された中ではベストの音質であったと言えるが、現在では入手難であり、現時点ではSHM−CD盤が最もベターな音質ということになるであろう。いずれにしても、第7番が佳演どまりで若干甘い気もするが、第8番が素晴らしい名演であることを考慮して★5つの評価とさせていただくこととする。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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アバド&ベルリン・フィルによる1度目のベ...

投稿日:2011/05/21 (土)

アバド&ベルリン・フィルによる1度目のベートーヴェンの交響曲全集のうち、第1番から第6番については、少なくとも往年の名指揮者による重厚な名演に聴きなれた耳からすると、天下のベルリン・フィルを指揮したにしてはあまりにも軽妙浮薄な演奏であると言えるところであり、私としてもあまり高い評価をして来なかった。ところが、本盤におさめられた第7番については、第6番までとは異なり、アバドによるベートーヴェンとしては少なくとも軽妙浮薄とまでは言い切れないのではないだろうか。もっとも、同曲の過去の名演、例えばフルトヴェングラー&ウィーン・フィル(1950年)、クレンペラー&ニューフィルハーモニア管(1968年)、さらにはカラヤン&ベルリン・フィル(1978年ライブ(パレクサ))などと比較すると、さすがに音の重心は低いとは言い難い。もっとも、本演奏では、ベルリン・フィルの音色にもかつての伝統的な重厚な音色の残滓を聴くことが可能であるとともに、アバドならではの豊かな歌謡性が演奏全体に独特の艶やかさを付加しており、アバド&ベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲の演奏としては、後述の第8番や第9番に次いで、佳演と評価するのにいささかの躊躇もするものではない。また、新しい研究成果を踏まえたペンライター版使用による本演奏は、近年主流となっている古楽器奏法やピリオド楽器の使用による演奏の先駆けとも言えるところであり、その意味においても相当の評価をせざるを得ないとも考えられるところだ。次いで、第8番については、楽曲の性格も多分にあるとは思うが、アバドの演奏にも第7番以上に違和感を感じるところがない。フルトヴェングラーなどかつての大指揮者たちが名演を遺していないことも功を奏しているのかもしれないが、それ以上にアバドによる歌謡性豊かな指揮が、往年のワインガルトナーによる名演の如き極上のワインのような味わいを演奏全体に付加するのに成功しており、少なくとも、アバドによるベートーヴェンの交響曲演奏の中では、前述の第7番を凌駕するとともに、第9番と並んで名演と評価してもいいのではないだろうか。録音については従来盤でも十分に高音質であったが、今般のSHM−CD化によって音質はより鮮明になるとともに音場が幅広くなった。DVD−audio盤がこれまで発売された中ではベストの音質であったと言えるが、現在では入手難であり、現時点では本SHM−CD盤が最もベターな音質ということになるであろう。いずれにしても、第8番が名演であることや、SHM−CDによる若干の高音質化を加味して、第7番が佳演どまりで若干甘い気もするが★5つの評価とさせていただくこととする。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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