CD 輸入盤

プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番、スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番、ラフマニノフ:楽興の時、ヴォカリーズ、他 ガヴリリュク

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PCL0037
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番、他
アレクサンダー・ガヴリリュク


ロシアン・ピアニズムの21世紀の継承者で、超絶技巧の持ち主、アレクサンダー・ガヴリリュクによる注目盤が、新興レーベル「Piano Classics」の新録音企画で登場。曲目は、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番『戦争ソナタ』とスクリャービンのピアノ・ソナタ第5番と練習曲 Op.2-1、ラフマニノフの楽興の時にヴォカリーズという得意プログラムを並べたもので、ガヴリリュクならではの鋭い切れ味と強靱なサウンド、燃え上がるような情熱的表現などを味わうことが可能です。
 ガヴリリュクは、1984年ウクライナの生まれ。1998年、オーストラリア音楽学校とセント・アンドリュース・カテドラル学院の奨学生としてシドニーに移住し、1999年ホロヴィッツ記念国際ピアノ・コンクールと、オーストラリア・ピアノ・コンクールで第1位を獲得。そして2000年11月に行なわれた第4回浜松国際ピアノコンクールでは、審査員全員一致での第1位という栄誉に輝きます。翌2001年、コンサートとレコーディングのために再来日。しかし2002年に高速道路での同乗事故で頭部に重傷を負い、1ヶ月の入院生活を余儀なくされますが、回復後はそれまで以上の活躍をみせ、2003年と2004年に再び来日、2005年には、アルトゥール・ルービンシュタイン国際コンクールで第1位及び金賞、あわせてベスト・コンチェルト賞を受賞し、翌2006年の再度の来日でも大きな話題を呼ぶこととなりました。以後、毎年のように来日し、今回、震災後の東京にも来日して精力的な演奏を聴かせています。(HMV)

【収録情報】
・ラフマニノフ:楽興の時 Op.16
・スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 Op.53
・プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83『戦争ソナタ』
・スクリャービン:練習曲 Op.2-1
・ラフマニノフ/コチシュ編:ヴォカリーズ

 アレクサンダー・ガヴリリュク(ピアノ)

 録音時期:2011年4月27〜28日
 録音場所:オランダ、スキーダム、Westvest Church
 録音方式:デジタル

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Moments Musicaux (6) for piano, Op. 16: No. 1 in B flat minor, andantino
  • 02. Moments Musicaux (6) for piano, Op. 16: No. 2 in E flat minor, allegretto
  • 03. Moments Musicaux (6) for piano, Op. 16: No. 3 in B minor, andante cantabile
  • 04. Moments Musicaux (6) for piano, Op. 16: No. 4 in E minor, presto
  • 05. Moments Musicaux (6) for piano, Op. 16: No. 5 in D flat major, andante sostenuto
  • 06. Moments Musicaux (6) for piano, Op. 16: No. 6 in C major, maestoso
  • 07. Piano Sonata No. 5 in F sharp major, Op. 53
  • 08. Piano Sonata No. 7 in B flat major ('War Sonata 2/Stalingrad'), Op. 83: Allegro inquieto
  • 09. Piano Sonata No. 7 in B flat major ('War Sonata 2/Stalingrad'), Op. 83: Andante caloroso
  • 10. Piano Sonata No. 7 in B flat major ('War Sonata 2/Stalingrad'), Op. 83: Precipitato
  • 11. Etude for piano in C sharp minor, Op. 2/1
  • 12. Vocalise, transcription for piano, Op. 34/14

ディスク   2

  • 01. Record Label: Piano Classics
  • 02. Catalog#: PCL0037
  • 03. Year Of Release: 2011

ユーザーレビュー

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このピアニストは、コンクール出身の若手ら...

投稿日:2021/07/08 (木)

このピアニストは、コンクール出身の若手らしく、びっくりするくらい難度の高い楽曲をスラスラと弾いてしまうのだけれど、それだけではなく、音楽的な含みや豊かなニュアンス、詩情を湛えている点が特筆できる。それだけに、どの曲も「弾き飛ばし」にはならず、聴き手は「この作曲家のこの作品を聴いたのだ」という実感を受け止めることになる。今回の収録曲の中で、私が特に素晴らしいと感じたのは、冒頭に収録されているラフマニノフの「楽興の時」だ。ピアニストがヴィルトゥオジティを存分に発揮できる名作であるが、ガヴリリュクは心憎いまでの余裕のある歌いまわしで、こぼれるような情緒を含ませる。第1曲の憂いの表現も見事ながら、第2曲、第3曲の圧巻の技巧を背景にした微細なコントロールが圧巻の聴きモノで、左手の細やかで早いパッセージを、まるで肌触り抜群の布地のように操る様は、ピアニズムの極致といった感がある。スクリャービンのピアノソナタの中でも、第5番という不思議で神秘的な作品が選ばれているのも、このピアニストらしいと思う。美麗なソノリティを味わうことができる。プロコフィエフの高名なソナタも、内容の豊かな演奏で、スポーティーな迫力だけでなく、第2楽章の甘美な主題の扱いなどもこのピアニストの奥深さを見せ付けるものだと思う。末尾のヴォカリーズは、コチシュのロマンティックな名編曲ぶりと合わせて楽しみたい。特に最後の1分ちょっとの星がきらめくような瞬間が忘れ難いだろう。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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