アルベール・カミュ

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  • 以前、カミュが自作『異邦人』を朗読しているCDを紹介...

    投稿日:2010/01/17

    以前、カミュが自作『異邦人』を朗読しているCDを紹介したので、その繋がりで、昔読んで、さっぱりわけが分からなかった『シーシュポスの神話』も、この歳になって再読してみたんだけど、とんでもない本だな、これは。 なんか、巻末の『神話』の部分だけやたら有名で、人口に膾炙してしまったこの本だが、カミュによると、「不条理」とは、「この世界が理性では割り切れず、しかも人間の奥底には明晰を求める死物狂いの願望が激しく鳴りひびいていて、この両者がともに相対峙したままである状態」のこと、であるという。これって、今の日本人が、漠然と、常日頃感じていることじゃないか? この本では、その「不条理」に関する論証が延々と(と言ってもそう長くはない)続くわけだが、カミュは、その中で、ヤスパースやキルケゴールなど、「実存哲学」者たちに敬意を示しながらも、彼らは「不条理」を見据えながらも、最後のところで、哲学的な「跳躍」を行っている、と撥ねつける。(撥ねつけるのである。つまり、安易な逃避を行っていると切り捨てているわけだ。)そして、この不条理な世界において生きて行くためには、常にそれを意識し、見据え、反抗をつらぬいて生きていくしかない、と説く。その場合、おまえの「人生が生きるに値するか否か」と、はげしく問い掛ける。 その回答は、あなたの心にあるだろうか? まるでナイフのような先鋭さを未だ失わない、今の日本人にこそ読まれてしかるべき本だと思う。 (少し言い訳をしておこう。私は、この、いろんな問題を含んだ本を、かなり乱暴に要約してしまった気がする。こういう難しい本には、専門に研究されている方もおられるし、そういう方には独自の見解や反論があろう。−たかがネット上の、一般人のたわごと、と寛容を持って、読み流して頂ければ幸いだ。) なお、カミュには根強い自殺説があるそうだ。私も、この本を読む限り、自殺説に賛成だ。「不条理」な世界における「生」を力強く肯定してはいるものの、何かしらこの本には、嫌になるほど、暗い、暗い、閉塞感と、死の匂いがしている。少々大げさな言い方だが、私は、この本を再読した後、2日ほど、すっかり精神に変調をきたしてしまった。先ほどとは矛盾する書き方になって申し訳ないが、精神の脆弱な者は、軽々に、この世界に立ち入っては、絶対に、いけない。

    鯖太郎 さん

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