基本情報
内容詳細
せまい路地の奥に足を踏み入れた〈僕〉は、館長や専務、ボーメさんら原型師たちとともに、めくるめく日々を過ごしてゆく──。大阪芸術大学出身の映画監督がディープに描く、「おたく」な青春グラフィティ。
「世界に一か所しかないガレージキットの聖地で、原型師ではないけれど、自分にしかできない作業を任されているという気持ちは、一種の宗教体験みたいなものだったと思う。……ただ、僕らには神も仏もなくて、模型だけがあった。」(本書より)
80年代青春グラフィティ
『1Q84』とも『あまちゃん』とも違う狂熱の80年代が、ナショナル・パナソニックの企業城下町で、日夜、繰り広げられていた!
大阪芸術大学に通う〈僕〉が足を踏み入れた、狭い路地の奥の倉庫。まさしくそこが模型づくりの聖地であり、総本山であり、梁山泊である海洋堂だった。そこで、〈僕〉は、館長や専務、ボーメさんら原型師たちとともに、疾風怒濤の日々を過ごしてゆく──。
〈世界に一か所しかないガレージキットの聖地で、原型師ではないけれど、自分にしかできない作業を任されているという気持ちは、一種の宗教体験みたいなものだったと思う。[……]ただ、僕らには神も仏もなくて、模型だけがあった。〉(本書より)
海洋堂公認! 本書は、草創期の海洋堂をディープに描く「おたく」な青春グラフィティ。日本のSFが「ニュータイプ」に突入した時代、特撮やアニメへの情熱はもちろん、オタキングこと岡田斗司夫氏との対決や、美少女フィギュアづくりの裏事情まで、現場にいた当事者の目からいきいきと痛快に物語る。
海洋堂の「青春時代」はこんなにも物凄かったのか! と驚かされるエピソードが満載だ。
[目次]
はじめに
1. ガレージキットの誕生
2. 造形狂の会
3. ナウシカ騒動
4. ホーリーネーム
5. 原型師たち
6. 僕らの1Q84年
7. ライフサイズ
8. 魔神と神泉
9. エイリアン襲来
10. ソフビゴジラ
11. 夢工場’87
12. さようなら海洋堂
エピローグ
あとがき
樫原 辰郎(かしはら たつろう)
1964年大阪生まれ。大阪芸術大学文芸学科中退。在学中の1984年から1987年頃にかけて大阪門真市の海洋堂ホビー館に関わり、組立、宣伝などに携わる。1998年に上京して脚本家をはじめ、グルメライター、映画監督、ゲーム、iOSアプリ制作などで幅広く活動。
*データは刊行時のものです
【著者紹介】
樫原辰郎 : 1964年大阪生まれ。大阪芸術大学文芸学科中退。在学中の1984年から1987年頃にかけて、大阪門真市の海洋堂ホビー館に関わり、組立、宣伝などに携わる。1998年に上京して脚本家をはじめ、グルメライター、映画監督、ゲーム、iOSアプリ制作などで幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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けんとまん1007 さん
読了日:2016/02/02
R さん
読了日:2014/10/17
ジュンジュン さん
読了日:2018/05/27
Tenouji さん
読了日:2014/12/29
スプリント さん
読了日:2014/04/19
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